今までは、タフなブーツとパンツで武装してきたと語る彼女。離婚で傷ついたあとに、セラピストに「流れるような柔らかい素材の服を着てみませんか」とアドバイスを受けて、「私は柔らかくなれるほど強い人間なのか?」と自問したとのこと。さらに当時は壊れやすくなっていたために、そんな気分にはなれなかったというのです。

末娘のヴィヴィアンと。写真:The Image Direct/アフロ

離婚しても翌月には新しい恋人と婚約、なんてセレブも珍しくないハリウッドにおいて、10年近くも一緒にいたブラピとの離別の傷が、今なお癒えずにいるアンジー。ふたりの関係はそれだけ大きな意味を持つものだったのだろうなと思うと、切ない気持ちになってしまいます。

 

ブランジェリーナと呼ばれた伝説のカップルと同列に語るのも恐縮なのですが、今年で離婚10年を迎える私も、離婚して抱えて来たトラウマがようやく解消されたのは、つい最近のこと。自分ではもうすっかり回復したと思っていても、当時受けた心の傷を思い出すような出来事が起こるたびに感情がフラッシュバックして、「ああ、私はまだこんなに傷ついているんだな」と思い知らされてきました。やはり喪失が大きいと、本当の意味で立ち直るには時間がかかるのですよね。


巨匠アニー・リーボヴィッツが撮影した、気高くて強いアンジーの本質を捉えた美しい写真からも、彼女が今回の喪失体験から蘇り、新たなチャレンジ精神を抱き始めた輝きが感じられます。

一方では、今年7月にブラピと共同経営していたワイナリーを巡って新たに訴訟を起こし、いまだ泥沼裁判化しているという報道も。彼女自身がインタビューで話したように、完全なる癒やしへの道は、まだ「半ば」なのかもしれません。
 

 

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