俳優さんの魅力3:独自の人生哲学を持っている


俳優さんは、プライベートで本をたくさん読んでいる方が多くいらっしゃいます。深く役を理解し、演じるのには、「人間」という生き物を、そして「人生、生き方」を深く学び、自分自身の内面も高める必要があるのです。

芝居は、テクニックだけでは「お客様に伝わる芝居」にはならないので、その人自身がどれだけ人間的な厚みをもっているのかによって、その役の見え方も随分、変わってきます。だから、多くの方が、自分自身を磨くことを大切にされているのです。

「幸せ」についても、人によってさまざまな価値観があるもの。俳優さんのお話を伺っていると、色々な“幸せの哲学”があるのだと、勉強になります。
たとえば、「幸せと不幸は両極の姿に過ぎないから、中道にいたい」とおっしゃる方とか、「良いことと悪いことは同じだけあると思っているから、不幸なことがあったときには、これからいいことがあるのだと、ちょっとだけガッツポーズをする」なんて方も。

俳優さんは、売れてくるときほど、罠があります。そこで勘違いしてしまうと、あっという間に奈落に落とされてしまうからです。

でも、そういう自分なりの人生哲学がある方は、たとえチヤホヤされることがあってもうぬぼれずに、自分の道をまっすぐ進めたり、辛いときにも逃げずに乗り越えられる強さが持てたりするのかもしれません。
いい思考を持てば持つほど、「自分を助ける」ことは多いのですよね。

 

「器用な生き方」よりも「幸せな生き方」を選べる人


俳優さんのなかには、子供の頃は「変わり者」だと言われていた方も少なくありません。そういう人は、非常識だと言われようが、自分がこうだと思うほうを選んできたようです。
「変わり者」だと言われてひるむのではなく、そんな自分を貫き通す強さがあるから、個性が輝くところもあるのでしょう。

「自分に正直に生きる」ことは、誰にとっても大切。個人的には、そんな自分に嘘をつかないようにしている方々にお会いすると、「器用な生き方」よりも「幸せな生き方」を選べる人なのかもしれないなぁと感じるのです。
私たちも、無難なことよりも、「幸せ」を選択できる人でありたいものですね。

人として“究極の魅力”は、「どれだけ大きな愛を持っているか」であると言っても、過言ではありません。次のページで紹介します。