大学時代から付き合ったキャサリン妃のことを、ずっと「本当にこの人でいいのか」と確信が持てずにいたウィリアム王子。そしてフラフラと浮気しまくった結果、「やはり僕にはこの人しかいない!」と気づいたからこそ、結婚を決意した上で再び交際することを選択したのでしょう。

その気づきに至ったきっかけは、実は父親のチャールズ皇太子の存在だったとか。初恋の相手、カミラ夫人のことが忘れられないまま(正確には交際を続けたまま)、ダイアナ妃と結婚し、結局はダイアナ妃のことを愛することが出来なかったチャールズ皇太子。そんなふたりの悲しい結婚生活を目の当たりにして来たウィリアム王子は、「このままだと父と同じ道を辿ってしまう」とハッとしたのです。

心にキャサリン妃がいるまま、他の女性と一緒になったとしたら、悲劇が繰り返されるだけだ、と。

ちなみに、今までは「落ち着く気配のないウィリアム王子に潔く別れを告げたキャサリン妃」というイメージがありましたが、別れていた期間中も、キャサリン妃はウィリアム王子と連絡をずっと取っていたとか。お互いに別れても、いちばん大好きで大切な存在だったんですね。

そんなワケでふたりはめでたく2010年10月に婚約。そこからはとても仲のいい夫婦生活を送っているそうです。

長くなりましたが、このふたりのケースから、復縁して幸せになるカップルの特徴をまとめてみたいと思います。

・男性側にとって初恋の相手だ→特に男性は初恋の相手に思い入れがあるため、勝手に神聖化してくれたりしてなかなか離れたがらない。他の相手と付き合っても結局は最初の相手がいい、と戻って来がち。大学時代から付き合って思い出もたくさん共有するふたりは、お互いにとってかけがえのない相手なはず。

・いいところも悪いところも知った上で受け入れる覚悟ができている。もしくは、どちらかがそうできる包容力がある→ルームシェアもしていたくらいだから、いろんな面を見て来ている。さらには浮気現場のパパラッチ写真まで見ているが、それをさらりと許して復縁する、キャサリン妃の器の大きさが結局ウィリアムにとって最大のポイントとなったのではないか。

・決定的に嫌になって別れたワケではない→別れた理由が「まだ遊びたい」とかふんわりした(?)理由であれば、お互い嫌いになったワケではないから修復できる可能性が高い。

・家族や親友など、周囲のお気に入りのカップルだった→王子の祖母にあたるエリザベス女王はキャサリン妃のことを気に入っていたため、ふたりの破局にはがっかりしていたとか。ただし、「あなたが本当にこの人と結婚したいと迷うことなく思えるようになるまでは、結婚を早まってはダメよ」とアドバイス。それはやはり、チャールズ皇太子とダイアナ妃の不幸な結婚を後悔してのことだったのでしょうか……。

以上、勝手にまとめてみました。

もちろん、ふたりの縁が強かったとか相性が良かったとかの要素が大きいとは思いますが。

それにしても、幸せそうなロイヤルカップルにもこんな紆余曲折があったと思うとなんだか共感が持てるし、もし今恋愛に悩んでいたとしても、ちょっぴり勇気が湧いて来るではありませんか。

酸いも甘いも噛み分けた上で一緒になることを決めたウィリアム王子とキャサリン妃。片や、電撃的な運命の出会いを果たし情熱的にあっという間に結ばれた弟・ヘンリー王子とメーガン妃。恋愛コラムを書く身としては、長期的に見てどちらの結婚生活が上手く行くのか、興味深いところであります。

前回記事「なぜ松田聖子は「アイドル・松田聖子」になりえたのか」はこちら>>

 
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