離婚をもろともせず人生を楽しむ人々


離婚後の人生を楽しむ方々に共通する外的要因は、連載の2回目でもお伝えしたように経済的安定・周囲のサポートの有無でした。そうした基盤が精神的な安定へと繋がり、新たな人生や恋愛への積極性と繋がっているようです。

 

そしてその方々に共通する思考・価値観をもう少し深く言語化すると、「離婚したことを恥じない姿勢」ということが分かりました。

さらに言うと、それは開き直りではなく、他者の意見に流されず「離婚は致し方なかった」とご自身で体感・確信できている、とも言えます。

離婚したことを恥じていないということはつまり、離婚が自身の価値を下げるライフイベントではなく、逆に豊富な人生経験の一つとカウントされているということです。

このような姿勢を持っている方は、恋愛においても異性相手に卑屈になったり不必要に「バツイチだから」「シンママだから」と自己卑下をしたりしません。

世間の価値観に合わせ過ぎず、適度な自信を持つ人が恋愛市場において不利にならないのは、私がここで説明するまでもありませんよね。

また、男性側へインタビューを行った際にも、若い世代や柔軟な思考を持つタイプの方々を中心に、「バツイチ」に対して偏見のない方が多くなっていることを実感しました。

さらに、結婚相談所を経営するプロの方々にお話を伺ったところ、実はバツイチやシングルマザーの方が自分を恥じたり自己卑下をするケースは意外と少ないのだそうです。

理由としては、離婚を決意した時点で、様々な葛藤から自由になっているから。

逆に一番自己肯定感が下がりやすいのが、離婚したいと思い悩んでいるものの、決断できない状態なんだそうです。

そして、男性が女性の離婚歴などをあまり気にしない意外な理由についてのお話も伺うことができました。