本当のキャリア充実のために40代がすべきこと


会社は、ヒトを「人財」として扱い、能力・可能性を大いに育んでやるという包容力が必要です。その結果、個人から「選ばれる」会社になる。専門用語で言うと、「エンプロイメンタビリティ」(=求職者からみて、この会社に雇われたいなと思わせる能力・魅力)の高い事業組織です。ヒトを酷使するブラック企業は、長い目でみれば存続できません。

他方、働く個人は、「人財」にふさわしい能力・可能性を養い、会社という資源・資産を大いに活かすというくらいの力量がほしいところです。そして、会社から「選ばれる」個人になる。専門用語で言うと、「エンプロイアビリティ」(=雇われうる力)を磨くということです。すなわち、あの人ならうちで働いてもらいたいなと思わせる能力・魅力です。

 

キャリアマラソンを健やかに完走するために、40代以降に重点を置きたいことを三つあげます。

一つ目に、「職業人」意識を強めること。自分から会社名とか肩書きとかを外し、一職業人としてどうありたいのか、どう行動していくのかという目線で日々の仕事に向き合ってください。

 

二つ目に、「エンプロイアビリティ」を磨く。「いつだって、ほかの会社に雇われうる実力はある」、「起業だって選択のうちにある」というくらいの気概と力を持つこと。

三つ目に、「プチ自営業」の経験を積むこと。小さな規模でいいので、自分個人がつくり出した商品・サービスを直接誰かに買っていただく経験をしてみてください。「雇われない生き方」の予備訓練です。