「会社」のとらえ方次第で人生が楽しくなる!

 

「会社人」の意識を強く持つ人と、「職業人」の意識を強く持つ人とでは、「会社」のとらえ方が変わってきます。

さて、「会社とは何か」の定義ですが、ここでは次のように提示したいと思います。

 

会社員を定年まで続けるとすると、そのマラソンはまだ20年もあります。「会社人」意識に縮こまって走っていくとつらいマラソンになるでしょう。是非、「個として強い職業人」となるためのマラソンにしてください。そして、会社という学校を卒業した暁にはライフワーク・ソウルワークを手にして、キャリアの第二マラソンを楽しまれんことを願っています。

 

著者プロフィール
村山 昇(むらやま・のぼる)さん:

キャリア・ポートレートコンサルティング代表。組織・人事コンサルタント。概念工作家。企業の従業員・公務員を対象に、「プロフェッショナルシップ(一個のプロとしての基盤意識)醸成」研修はじめ、キャリア開発研修、「コンセプチュアル思考」研修、管理職研修などの教育プログラムを開発・実施している。哲学の要素を盛り込んだ内省ワークや直観的に本質をつかむ図表現、レゴブロックを用いたキャリアのシミュレーションゲームなど、独自の手法で企業内研修の分野で幅広く支持を受けている。1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員、07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。著書に、『スキルペディア』『働き方の哲学』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『キレの思考 コクの思考』(東洋経済新報社)、『ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80』(クロスメディア・パブリッシング)など。
【ビジネスホームページ】https://www.careerportrait.biz

『キャリア・ウェルネス 「成功者を目指す」から「健やかに働き続ける」への転換』
著者:村山 昇 日本能率協会マネジメントセンター 2200円(税込)

物質的に裕福になるという画一的パターンの「成功(者)」を目指すのではなく、「100歳まで生きてしまうかもしれない人生」において、一人ひとりが自分らしく健やかに働き続けられることを目指す、「キャリア・ウェルネス」という仕事観、働き方の哲学を紹介。旧態依然とした「キャリア」「成功」のイメージに息苦しさを感じている人の心を開放し、心地よい人生の送り方を示唆します。


イラスト/ぷーたく
構成/さくま健太