人と比べそうになった時こそ「言葉」で伝えて


「やきもちを言葉にする」ことは、実は私自身が“人と比べること”を手放せた方法でもあります。私は5人きょうだいですが、その中でも女3人の真ん中。比べられることも多々あり、「なんで姉だけ」「なんで妹は」そんな気持ちが渦巻くようになっていきました。あんずさん同様、嫉妬に支配された自分が嫌になった私は、ある時から姉や妹に「いいなぁ、そんな才能があって」とか「妹だから甘えられて」などと全部口に出して伝えることにしたんです。

身近な家族に限らず、他者に対しても同じでした。例えば、素敵なバッグを持っている友人を見て「私には買えないな、いいなあ」と心だけで嫉妬していると、自分の中に負の感情が蓄積していってしまう。だから「そのバッグ素敵ね! どこで買ったの? どうしたらそんなふうに素敵に着こなせるの?」と口に出して伝えるようにしたのです。

すると、相手に対して明るく伝えることができたので、やきもちは褒め言葉にもなり、鬱屈した感情が胸に沈殿していくこともなくなったのです。あんずさんがやきもちを重く捉えすぎてなかなか言い出せない場合は、ゲーム感覚で口に出して褒め言葉に変換する方法を試してみてはいかがでしょうか?

 

3. 「やきもち貯金」をしてみましょう


あんずさんはやきもち焼きを自覚していらっしゃる。ならば、その性分を逆手に取って「またやきもち焼いちゃった!」と思うたびに貯金箱に100円玉を入れていくのはいかがですか? やきもちを焼くたびにどんどんお金が貯まっていくのを見ていると、「私ってこんなにやきもち焼きなのね!」と深刻に悩むことが可笑しくなってくるかもしれません。そして「やきもち貯金」をしているおちゃめなあんずさんを、恋人も愛おしく感じるはずですよ。

とても小さなことですが、こうした可愛い遊びを取り入れてみたり、ちょっとした工夫を積み重ねることで、あんずさんの嫉妬心や人と比べてしまう性格も軽やかに乗りこなせるようになっていくと思います。

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自分を信頼できなければ、恋人を信頼することだってできません。愛する恋人のためにも、やきもち焼きの自分を「大嫌い!」と突き放すのではなく、まずは抱き締めてあげる練習をしてくださいね。あんずさんと恋人の女性が末長く笑顔でいられる日々を、私も願っています。

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取材・文/金澤英恵


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