私はこの辞令がでたとき、幸いにもほかの会社からいくつかオファーがあったので、迷わず「転勤になるなら辞めます」と言えました。しかし、会社に依存していたら、きっと転勤をして、今のキャリアとはまた違った道を歩んでいたでしょう。

「会社にいいように使われてしまう人材」は、いつまで経っても自分らしい人生は歩めません。
会社は将来のキャリアを保証してくれるわけでも、必ずポストを用意してくれるわけでもありません。自分のキャリアのためにも、自分で自分の働き方をコントロールできる会社に身を置くことを真っ先に考えてください。
 

見るべきは「安定」よりも「働き方をコントロールできる」か


そのためには、「市場価値」です。あなたならではの経験をたくさん積んでください。

「安定」の2文字を求めて会社に入ってしまうと、会社に依存して、自分らしい人生が歩めなくなってしまいます。自分で働き方をコントロールできる会社を選び、その会社を利用して、自分の価値を伸ばしていくことが大切です。

副業の解禁やフレックスタイム制度なども導入され、少しずつ「自分で働き方をコントロールできる会社」は増えています。あなたのいる環境は、自分で働き方をコントロールできる場所でしょうか?

 

ぜひ、いい環境に身を置いてください。もし難しいと感じたら、転職を視野にいれてもいいでしょう。
自分が思いのままに働ける環境に身を置いて、社内でも、社外でも自分の価値を出せるようにしていくことが、これからのキャリアを考える上では大切です。

 


●転職前に知っておくべきこと②
転職エージェントに会って「自分の値段」を知る


転職をする・しないにかかわらず、常に、自分を転職マーケットにおいてみて、現在の価値がどれくらいあるのかを確認することをおすすめします。

「自分という商品には、一体いくらの値段がつくのか?」というのは、いつでも知っておいたほうがいいでしょう。

市場は常に変動しているため、私は転職を考えていないときでも転職エージェントと半年に1回は面談をしています。また、それに伴って毎月1回、自分の職務経歴書を見直しています。