王様の秘密を知ってしまった理髪師は、深い井戸に向かって「王様の耳はロバの耳!」と叫んだといいます。後ろめたい秘密を抱えた人は、常に吐き出す相手を求めています。井戸や壁なら耐えられるでしょうが、こちらも生身の人間。一方的に吐き出されたらたまりませんよね。

マツコさんが軽い気持ちでランチのことを聞いてしまったのが、Aさんの思わぬスイッチを押してしまったのでしょうね。偶然見かけた、ふと耳にしてしまった……。他人のプライベートな部分につっこむときは、まずは十分注意した方がよさそうです。そこまで親しくない知人のプライベートには、触るな危険!

吐き出せぬモヤモヤを抱える人には、日記やSNSをすすめてみては?

 

とはいえ、マツコさんが悪いわけではありませんし、Aさんのナイショ話に付き合う義理もありません。ゴシップ話として楽しめるタイプなら別なのかもしれませんが、マツコさんは不倫嫌いなんですもんね。

ストレートに、「悪いけどこういう話は苦手で、なるべく聞きたくないんだ。ごめんなさい」と、あくまでフラットな姿勢で伝えてしまうのも一案です。Aさんは周りが見えなくなっている状態でしょうし、大事になる前に目を覚ましてあげてほしい気もします。

 

でも、お二人の関係がそこまで親しくないのであれば、もっと穏当に距離を置きたいもの。

たとえばですが、Aさんに日記やSNSを勧めるのはいかがでしょう。誰か特定の人をはけ口にするのではなく、もっと井戸や壁に近いものにぶつけてもらうんです。「私はうまく相手をできない」と穏便に伝えた上で、言語化によるストレス発散に誘導する。SNSの場合は当然身元がバレるリスクはありますが、そこは十分注意してもらって。そもそもマツコさんに打ち明けている時点で、身近な人にバレるリスクは既におかしているのです。

意図しないことをきっかけに、うっかり捕まってしまったのは交通事故みたいなもの。マツコさんは悪くないのですから、早く抜け出せることを祈っております......!

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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文/梅津奏
構成/山本理沙

 

前回記事「「集合写真撮るよ~」にソワソワ。SNSにアップされるのが嫌なんです!」はこちら>>

 
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