左京区と羊を愛してやまない女性オーナーが経営する気軽なおつまみとお酒のお店【星の球】

お店の内装は、オーナーの立川さん自身がしつらえました。

京都在住、昼飲み好きの友人に「女性が経営していて、14時から開いているおいしいお店がある」と連れて行ってもらったのが元田中駅の「星の球」。初めて行った時に大ファンになりました。とってもかわいらしい店名の「星の球」は、オーナーの立川さんが好きな花「スカビオサ」の種のドイツ名「ステンクーゲル(星の球)」からとったそう。

ウフマヨと紫キャベツとセロリの盛り合わせ¥600、羊の田舎風パテ¥900。グラスワインは¥700~。

こちらはちょっと珍しい「羊料理」のお店です。「羊肉は苦手」という方もいるかもしれませんが、そういう人にこそおすすめしたい。羊の田舎風パテ、羊のラグーペンネ、ごまだれ羊など、どれも羊肉のうまみは感じますが臭みはまったくありません。何も言われずに食べたら、羊だと気が付かない人もいるはず。

 

どうしても羊は無理、という方も大丈夫。ウフマヨやひね鶏の中華風リエットなど、羊以外のお料理もあります。どのお料理にもパクチーやディル、セロリなど香味野菜やハーブがふんだんに使われていて、メインの素材と絶妙にマッチ。「紫キャベツとセロリのサラダ」は、ぜひ食べてほしい1品です。

飲み物は、ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)、自家製シロップを使ったお酒、ビールなどいろいろそろっています。オーナーの立川さんもお酒好きで、14時オープンにしたのも「その時間に飲める店が少なかったから」とのこと。「女性がひとりで気兼ねなく飲めるお店を作りたかった」と言うとおり、私はこのお店で昼から気兼ねなく飲んでいます。

 

立川さんは、美術系の専門学校への進学を機に左京区在住20年。専門学校時代に授業でウールを扱ったのをきっかけに、羊が大好きになりました。「羊毛もミルクもお肉も全部使える羊は、人間にいちばん寄り添った家畜だと思います」とのこと。「左京区は大学や専門学校がたくさんあって、自由で文化的なエリアです。住民のみなさんのふところが深く、ちょっと変わったうちのようなお店も受け入れてくれているように思います」と語ってくれました。

星の球[住所]京都市左京区田中南西浦町73-11 1F南側
[TEL]なし
[営業時間]14:00~22:00
[休日]不定休(Instagramで要確認)
[Instagram]@hoshinotama.kyoto

叡山電鉄沿線にはこのほかにも、昼飲み派の聖地である蕎麦店「通しあげ そば鶴」、個性的なオーナーによるフレンチの隠れた名店「アルザス」など魅力的なお店がいっぱい。紅葉狩りの合間に、叡電グルメを楽しんでくださいね。
 

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構成/佐野倫子