本棚を通りかかるたびに足を留め大好きな本の一節を読み返しています


ーー現在、フリーアナウンサーとしてはもちろん、タレント、モデル、執筆業とそのステージをボーダレスに広げ、活躍している宇垣美里さん。忙しい日々を送っているはずなのに、宇垣さんが網羅している小説もマンガも映画も、その膨大なインプット量には驚くばかり。いったいどのように本や映像作品と向き合っているのでしょうか。

宇垣美里さん(以下、宇垣):昔から作品を見たり、本を読むことに関しては、ちょっと見境のないタイプではありますね。全然無理はしていなくて、ひたすら好きだから苦にならない、という感じです。

 

それから、これは大きいなと思うのですが、私は毎週国内外の最新カルチャーを分析•紹介するラジオ(※TBSラジオ『アフター6ジャンクション』火曜18:30〜)にレギュラー出演しているので、そこで扱う作品については事前に視聴したり、読んでおいたりしないといけないというものも多いんです。それでうまく追い込まれて、作品に向き合えている、というところはあると思います。しかも、ここでご一緒しているRHYMESTERの宇多丸さんをはじめ、番組のスタッフさんはみんな「カルチャー」が大好き。以前だったら私ひとりで勝手に楽しんでいた作品についても、「これが良かった!」とお話しすると、みなさんチェックしてくださるので「感想戦」ができるんです。それが個人的にはすごく嬉しくて。


やはり、自分が見たり、読んだりした作品について語る場があるというのは大きなモチベーションになりますね。そうやってたくさんの方とお話しすることで、私ひとりだったら選ばなかった作品にも出会うことができるので、大きな刺激をもらっています。

 

ーーご自宅の書棚にはさぞかしたくさんの本が並んでいることと思いますが、本を整理するコツやご自身なりのスタイルなどはありますか。

宇垣:「これから読む!」という本はリビングに重ねておいたり、引き出しに入れておいたりして、その後、読み終わったら本棚へ……というのが本来決めているコースなのですが、これがなかなかうまくいかなくて(笑)。「あの本、どこ〜!?」となってしまうこともしばしばで、買いなおすことも多いです。

ただ本当に本は好きなので、家では本棚を通りかかる度に、お気に入りの本の一番好きなシーンを読み返す……なんてことをよくしています。今は、宇多丸さんに勧められた『プロジェクト•ヘイル•メアリー』という本にめちゃくちゃハマっています。