雑誌『栗原はるみ』4号の制作中に、気になることがありました。
ちょうど春の発売号ということで、おいしそうな旬の野菜のレシピがたくさん出てくるのですが、「グリーンピース」という表記に、校閲から「グリンピース」と修正が入っていたのです。

 

英語表記だと「green peas」なので、「グリーンピース」が正しいのかと思い、進めていたのですが……。
「なぜ???」と疑問に思い、ネットで調べてみたところ、冷凍食品はたいてい「グリンピース」とあったのです。
そこで講談社の校閲に確認してみました。

 

講談社の規準表記は「グリンピース」ですが、「グリンピース」と「グリーンピース」、どちらの表記も間違いではありません。
国語辞典は「グリンピース」寄り、百科事典は「グリーンピース」を選択、という違いがあり、調べた限りでは「グリンピース」表記のほうがほんの少しだけ優勢なようです。

【グリンピースが見出し語(語釈に「グリーンピース」も明記)】
日本国語大辞典
デジタル大辞泉
大辞林
三省堂国語辞典
明鏡国語辞典

【グリーンピースが見出し語】
日本大百科全書(ニッポニカ)
世界大百科事典
新明解国語辞典

※両方見出し語で立項されている場合もあります。

との回答が。

さらにGoogleで調べたところ

「グリンピース」は168万件
「グリーンピース」は947万件

がヒットしました。ただし、「グリーンピース」には環境団体のグリーンピース(こちらの英語表記はGreenpeace)が多く含まれているようです。

そして言葉に一番こだわっている、といえばNHK。校閲から、資料をもらいました。放送用語委員会で議論した結果、「グリンピース」に。その理由はというと……。

NHKでは環境団体の「Greenpeace」は「グリーンピース」,「青豆」の場合は「グリンピース」としている。一方,新聞社・通信社は,2 つの語ともに「グリーンピース」で統一している。新聞社・通信社と同じ発音・表記にしたほうがいいか検討することにした。しかし,実際の製品の名称,食品の名称としても「グリンピース」が比較的多く使われており,発音の実態から考えても,「青豆」の場合は,「グリンピース」のままで問題はない。また,意味による使い分けにも無理がない。
(放送研究と調査 2014年10月「外来語の発音・表記について」より)

いかがでしょうか?
料理や食材においては、「グリンピース」がメジャーなようです。
ただ、どちらも間違いではないとのこと。はっきり甲乙がついたわけではありませんが、少しすっきりしました。


このことがあって以来、街中でつい「グリーンピース」か「グリンピース」か気になってしまうようになりました。皆さんもこういうふとしたきっかけで気になってしまう言葉、ありますか?

さて、雑誌『栗原はるみ』4号の特集は「栗原はるみの料理教室」。これだけ作れれば料理上手になれるという料理のコツを、栗原さんがわかりやすく解説しています。
レシピも和・洋・中の定番料理ばかり。これから新生活を始める方、もっと料理が上手になりたい、という方にぴったりの一冊です。
そして別冊付録は、簡単な常備菜のレシピ集で、こちらは作り置き、そしてお弁当のおかずにもぴったり。
ぜひチェックしてみてくださいね。

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メイン特集
栗原はるみの料理教室。 これだけ作れるようになれば料理上手になれる基本のレシピ。 
作り方のコツさえ身につけば、毎日の食事も一段とおいしくなります。 
和食の基本、中華の基本、洋食の基本など。

ライフスタイル特集
麻布十番とワンピース。
お気に入りのワンピースでそぞろ歩き。 麻布十番は人の温かさを感じる街。 
自分のために花を飾る。 
大好きな花や グリーンを飾ること。それは日々の暮らしの幸せな時間。 
START IT OVER  寂しくても、楽しく。
学びの時間、飲み友達と乾杯、元気でいるためのささやかな習慣ほか

レシピ特集
自分のために、ひとりごはん。 
自分が食べたいものを、 好きなときに楽しく食べたい。 一人分の、私のためのレシピ。 

特別付録①
別冊『楽しい、常備菜。』
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特別付録②
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URL: https://kuriharaharumi.kodansha.co.jp/pages/movie202304(4月3日以降公開)

動画でコツが よくわかる !  オンライン料理教室 
1 酢豚のとろみづけ
2 きんぴらごぼうの切り方 
3 野菜のごまあえの水きり 
4 えびカツの衣のつけ方 
5 魚の煮つけの煮方 
この 5つの動画が観られます。『栗原はるみ』のオンライン料理教室に参加しているような気分で、雑誌と一緒にお楽しみください。


構成/『栗原はるみ』編集部

 

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