「義家族とは別世帯」の意識を夫と共有する


「NOを伝える勇気」は、ぜひ旦那様に対して、しっかりと発揮していただきたいと思います。「私が気にしすぎなんでしょうか」と問いかけていらっしゃいますが、そんなことはありません。ココさんがおっしゃっている「私たちは私たち家族。義家族とは別世帯」という考え方は正しいのです。

義理のお姉さんのお子さんの運動会、習い事の送り迎えなど、ココさんはそのたびに仕事の予定を調整しなければなりません。自分の子どもの予定ならまだしも、義家族の予定の割り込みは自分でコントロールができないので、仕事面でもストレスが溜まって当然ですが、「行かないと不機嫌になる」「全て知っておかないと気が済まない」な人たちならなおさら、“参加することは当たり前”を加速させてしまうことになります。
「来て当たり前の人」から「たまに来るからありがたい人」へ少しずつ関係性をシフトチェンジしていきましょう。

旦那様に「あなたの家族にはすごくよくしてもらっているけれど、まだ結婚3年。夫婦の時間をもっと大切にしたい。その時間まで義家族に占領されるのは正直しんどい。一生の付き合い、先は長いと思うとなおさら。だから、会う頻度を今よりも少なくしたい」など、あなたがどうしたいのか、旦那様にはもう少しはっきり言ってみましょう。旦那様にあなたが本心をちゃんと伝えて、「今ちょっと忙しそうだから自宅には行かないで」「仕事が立て込んでいる時期だからあまりアテにしないで」と、角が立たないよう義家族にも根回ししてもらうのです。先の長い付き合いだからこそ、今無理をすると、あなたが壊れてしまわないか心配です。

義家族とのイベントを事前に知らされているなら、わざと仕事の予定を入れ、嘘ではなく本当に「仕事で行けない」状況を作るのも一つの方法。今は仕事を頑張りたいから、申し訳ないけどよろしく伝えておいて、とあとは旦那様にパスしましょう。

 


良好な関係維持のために、夫に「緩衝材」になってもらう


ココさんは「仲良しすぎる関係」が苦痛なあまり、今は義家族の顔を見たくないと思っているかもしれません。ですが、少しずつ距離を取るうちに、ココさんの方から「最近顔を見ていないけど元気かな?」と心配になるかもしれません。ココさんにもし子どもができたら、物理的な距離の近さと仲の良さに、大いに助けられる場面もあると思います。なので、きっぱり伝えてしこりを残すよりも、旦那様に間に入ってもらい、うまく距離を保ってほしいのです。

ですからぜひ、ココさんの優しさや気遣いが摩耗してストレスが爆発する前に、旦那様には本音をしっかり打ち明けて、義家族との緩衝材になってもらってください。結婚3年目はまだまだ新婚。旦那様との時間を大切にしたい時期ですし、新居での生活や仕事ペースも組み立てている最中のはず。ココさんが夫婦のペースを守りながら義家族とも楽しくお付き合いできるよう、私も応援していますね!
 

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取材・文/金澤英恵


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