好きなものを詰め込んだ「飾り棚」が私の生きる糧

そんなブランドものに手を出せない私にとって、自分の気持ちを上げてくれるのが、部屋にある飾り棚です。生活に必要とは言い切れないものが部屋にあるっていうのが「豊かさ」だと思うんです。

飾り棚なんて、なくてもいいものの最たる例じゃないですか。部屋が狭いので、飾り棚もとても小さなエリアですが、そこに好きなクリエイターさんのポスターカードやアクキー(アクリルキーホルダー)などのグッズを少しずつ集めて、みちみち、ぎゅーぎゅーにそこに置いています。

部屋全体を好みの感じにコーディネートするのって、センス的にも経済的にもすごくハードルが高い。だから、ここだけは、自分の思い通り、自分の好き一色にするっていう空間を作るんです。

 

「あってもなくてもいいもの」にお金をかけたっていい

自分の”好きだけ”を集めた空間だけを、一日の終わりに眺めると、少し幸せな気持ちになるんです。また可愛いもの、自分だけのお気に入りを見つけて、働いたお金で買って、ここに並べよう。それが働くモチベーションになるし、心がときめいて安らぐ自分だけの空間があることが、私の生きる糧になっている気がします。

自分が、これのために頑張れると思えるものって、生きていくためには必要ですよね。それがたとえ他人からは価値がわからなかったり、なんでそんなものにお金をかけるの? って思われるものだとしても。

たとえ実用的でなく、あってもなくてもいいものだとしても。これがあると少し幸せになれる、そう思えるものこそが、人生を豊かにしてくれるのだと思います。

 

イラスト/Sumi
文/ヒオカ
構成/金澤英恵
 

 

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