ネット通販のアマゾンが、配達員が荷物を指定場所に置いて配達終了とする「置き配」への本格的な対応を開始しました。置き配は受取人が在宅している必要がありませんから、再配達問題の有力な解決策になるといわれており、実際に利用している人からも「あまりにも便利」などと絶賛する声が上がっています。

 

一方で、荷物が紛失する可能性がある、不在が周囲に分かる、雨に濡れるといったリスクがありますし、廊下に制約のある集合住宅では使いづらいのも事実です。置き配派の人は、どのような工夫を凝らして実現にこぎつけているのでしょうか。

 

置き配は諸外国ではかなり普及している配達方法で、手渡しにすると手数料を取られるケースもあるくらいです。日本のアマゾンでも、都市部など一部地域ではすでに置き配のサービスが始まっています。

アマゾンの決済画面で「置き配」を設定すると、置き配が可能な荷物についてはそれが標準配達方法に設定されます(置き配できない荷物は自動的に手渡しになる)。配達員が荷物を置く場所は、玄関の前、宅配ボックス、ガスのメーターボックス、自転車のカゴ、車庫、建物内受付という6つから選択できます。
 置き配設定にしていると、配達員はインターホンを鳴らさず、そのまま商品を置いて配達終了となります。指定場所に入らない場合は、インターホンを鳴らすなど、状況に応じた対応を行っているようです。

配達が完了すると通知メールが送られてくるほか、希望すれば配達完了時の写真を受け取ることもできます。万が一、商品がなくなるといった事態が発生した場合には、アマゾンが状況をヒアリングした上で、商品の再送などに対応するとのことです。

ネット上では、実際に置き配を利用した人を中心に「便利すぎる」など、絶賛する声が多いように見受けられます。筆者もすでに置き配を使っていますが、再配達を気にしながら生活していた頃と比較すると、あまりにも便利であり、状況が一変したといっても過言ではありません。

 
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