タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。

夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。

 

日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?

採用されたお悩みは、アン ミカさんが一言一句丁寧に読んで分析し、真剣に回答します!
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【夫婦関係・セカンドステージを迎えるにあたってのお悩み】

5年前に離婚しました。

夫の嘘とギャンブルによる借金が発覚したからです。晴天の霹靂でがむしゃらに子ども2人を育ててきましたが、やっと落ち着いてきたところ、脱け殻のようになってしまいました。夫を許せない気持ち、誰も信じられない気持ちから逃れられなくて苦しいです。

●このお悩みが出てきたのはいつからですか?
やっと家族が落ち着いた6月頃からです。

●ご自身では、この悩みの原因はどこにあると感じていますか?
未だに自分が離婚したという現実や、夫がそんな人だったということが消化できていないからだと思います。

●この悩みを解決してどのようになりたいですか?
前向きに生きたいです。うらみにとらわれて、暗い顔をして生きていきたくありません。

(yamyam・39歳)
現在の家族構成:未婚
子供:長男小学4年生、長女小学1年生
職業:会社役員・経営者(ビルの管理、賃貸)


過去に立ち返るよりも、5年間の自分を褒めてあげる


とても辛い経験をされましたね。
5年前に離婚されたということは、上の子が4歳、下の子は1歳くらいの頃でしょうか。そこから女手ひとつで、計り知れないご苦労がおありだったと思います。
離婚した現実を消化できていないということですが、それまでは夫婦仲も良く、旦那さんを信じていた日々から晴天の霹靂の出来事だったので……、自分が信じてきた世界が、途端に崩れていくような想いをされたと察します。

5年も経ってから、今回のお悩みが迫ってきたということ自体が、これまでは生活をするのにがむしゃらに走ってこられて、今まではそれを見渡す時間さえもなかったということですよね……。

yamyamさんの気持ちを簡単な一言で励ましたくはないですが、最後に書いてある「うらみにとらわれて、暗い顔をして生きていきたくありません」というのが願望なのであれば、旦那さんの問題を、こちらが「なぜ?」と考えるよりも、そのエネルギーを、この5年間がんばってきた自分を褒めることにどうか使ってほしいと思いました。あなたは子どもを守るために、元旦那さんを手放す勇気を持っていた。その選択をしてからの5年間もすごく頑張れた。ならばその5年間の自分を褒める方向に、ぜひエネルギーを注いでほしいのです。

彼は彼で、自分が選択した責任の結果を受け取っているはずです。なので、そこを恨んでも彼の人生に引っ張られるだけです。その暗い気持ちに引き戻されないで。

お子さんもこれからどんどん敏感になって、お母さんの心の機微を感じ取る年齢になっていきます。「この選択をお母さんは後悔している」という姿を見せるよりも「いろいろあったけれど、あなたたちと過ごせてうれしい」という気持ちを伝え、お父さんがいない理由も堂々と語れるようになれた方が良いと思います。

恨みがましい気持ちは、口に出さなくても伝わってしまいます。あなたにとってどんな夫であったとしても、子どもにとっては命をくれた唯一の親であることには変わりはありません。“過去を許す”ことで未来は開けます。“後ろを振り返らず前向きに”を心掛け、「うらみにとらわれたくない」というこの気持ちを大切にしてください。

 
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