手入れが疎かだと後々大きなダメージに


その後、転びにくいスニーカーについてお話し、これからは1日1回しっかりと足を洗い、水虫の薬を使うように指導をしました。

一般に、比較的底が薄めで硬い運動靴やスニーカーが、転びにくい靴であることが知られています(参考文献1)。また、自分の足のサイズにあったものでないと転ぶリスクが高くなります。

 

それに加えて、足の爪が伸びていないか、水虫など皮膚の変化は出ていないか、靴のサイズが合っていても足に痛みが出ていないかなど、毎日でなくて良いので、時々確認をすることが大切です。

 

また、毎日お風呂で足の指の間までしっかりと洗浄し、綺麗に拭き取って、保湿などの手入れをすることも大切です。足は疎かにされがちですが、歩く上で長く使っていくものです。手入れが疎かになるとその分、歳をとってから取り返しがつかないほどのダメージを負い、うまく歩けなくなってしまうことがあります。

これを機に、自分の足の手入れについてもぜひ見直してみてください。それがあなたの老化をグッと遅らせることにつながるかもしれません。
 


前回記事「足にキズがある人は死亡リスクが2.5倍! 意外に大切なフットケア」はこちら>>


参考文献
1  Koepsell TD, Wolf ME, Buchner DM, et al. Footwear style and risk of falls in older adults. J Am Geriatr Soc 2004; 52: 1495–501.

構成/中川明紀
写真/shutterstock

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