まずは自分のことを大切にして、愛せるようになったほうがいい


人は、「自分にしてあげられること」しか、他の人にしてあげることはできません。つまり、自分を大切にできない人は、人のことも大切にできないし、自分を愛せない人は、人を愛することもできません。
自分では大切にしている“つもり”でも、そして、愛している“つもり”でも、本当の意味で、「大切にすること」「愛すること」を理解していないから、できないのです。
人を大切にし、愛したいのであれば、まずは自分のことを大切にして、愛せるようになったほうがいいのです。

本当の意味で、自分を大切にできている人が他の人にすることは、「自分がしたくてする」ことであり、見返りは求めません。あるとしたら、「喜んでくれたら、うれしいな」という気持ちくらいです。
そうすると、されるほうも気持ちが楽です。たとえ、その行為そのものが自分にとって役立つものでなくても、自分を喜ばせようと思ってくれたその“思い”に対して、感謝できますしね。
逆を言えば、相手から「感謝しろ~! 感謝しろ~!」という圧を感じてしまうと、感謝できなくなってしまうことは多いのです。

 

つまり、
「自分を大切にする」→「無理しない程度に、相手にしてあげたいことをする」→「見返りを求めない」→「相手の気持ちを楽にする(=相手を大切にする)」
というわけです。

それで言えば、世のお母さんは、まずは「自分のことを大切にすること」が重要であり、それが結果的に「家族を大切にすること」につながるといってもいいでしょう。
人は、一緒にいる相手、特に共に生活をしている相手が「機嫌がいいこと」を望みます。どんなに家の中でお母さんが家事を一生懸命やっていようが、「家族のために私は頑張っているのに、どうして感謝しないの!(見返りがほしいわ!)」とイライラしていると、家にいるのが苦痛になってきます。

だから、家事に対しても、無理しすぎないで(※もちろん、必要最低限は大切ですが)、いつも機嫌よくいられることを心がけたほうが、結果的に家庭円満になる可能性は高いでしょう。
人に褒められたり、感謝されたりすることを求めてしまいそうなときは、もっと自分自身を労ったり、褒めたりすることを大切にしたいものですね。


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