仕事の目的は、企画の成功? それとも失敗?

 

とはいえ、気をつけなければならないこともあります。

「元反対派」の立場で考えてみると、企画の成功は、自分の判断や見通しが間違っていたことの証明になってしまいます。「私の予想通り、この企画が失敗しますように……」と願う気持ちが自分の中にまったくないかと聞かれると……。

 

その上、担当チームに加わった後も「チェック係」として常に批判的な見方をするようになると、ともすれば「業務の目的=企画の成功」という大前提を忘れてしまう可能性がある。つまり、熱心に励めば励むほど、「致命的な欠陥を見つけること」そのものが自分の目的かのように錯覚してしまうかもしれないのです。

もちろん、本当にどうしようもない欠陥があったのに無理に企画を進行するようなことはあってはなりません。しかし、他のチームメンバーから「あの人は企画の粗探しをしている」「反対していたからといって、企画をつぶそうとしている」と思われてしまうのは辛いですよね。


「チームメンバーになったからには、全力をつくして成功を目指す」
「反対していた自分ならではの視点から、あえて厳しい意見も言わせてもらう」

大切なのは、なるべく早めに自分の想いやスタンスをチームメンバーに示すこと。そして、厳しい指摘をするときには建設的な議論になるような投げかけをすることではないでしょうか。

いくら会社員とはいっても、自分の本音からかけ離れたことをするのは苦痛ですし、いい結果につながるとも思えません。本音を建前で覆い隠すのではなく、自分の意見を仕事にうまく活かせるように、各自が試行錯誤する時代になってきているのだと思います。

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構成・文/梅津 奏


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