そして、捨てられない服を手に取り、自分の心に問いかけ、答える。
「この服を手放すことで、シャツが似合うという私のよさは失われるんだっけ?」
「いや、違う……」
「そうだよね」
「この服を手放すことで、かっこいいという私のよさは失われるんだっけ?」
「いや、違う……」
「そうだよね」
1着ずつ、手放してもいいと思えるまで何回も何回もしつこく、自分と問答を繰り返しました。
1着が終わり、また次の1着。
そうやって進めて行くうちに不思議と「服がなくても私は私でしょ!」みたいな感覚になってくるんです。自分に強さが戻ってくるというか、何かが内側にできあがっていくような感覚。
断捨離も一気に進みました。
振り返ってみて思うのは、自分がすでに持っている内側のものを見ようとせず、周りと比べては「足りない」「もっともっと……」と思っていた私。
おしゃれだってそう。
「もっともっとおしゃれになりたい」と思うあまりに、いつのまにか「服=自分の価値」になっていたんですよね。足りない何かを「服」で補おうとしていた。
足りなくなんてない。私にはある。
何を着たって、わたしはわたし。ブランドバッグを持っていてもいなくても、わたしの価値は変わらない、ということ。
服に頼らなくても”自分は自分、そのままでいい“と思える力強さが戻ってきてから、私のおしゃれはものすご〜く「シンプルな格好」になりました。もう着飾る必要はないし、おしゃれになろうとしなくていい。そう思えるようになった。
まだまだやった「モノの手放し方」。次回に続きます!
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撮影・スタイリング・文/昼田祥子
構成/出原杏子
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