小さなことから始めるといい


何かをやりたくても足踏みしてしまう人は、「大きなこと」から始めようとしがちです。たとえば、「いつか自分のカフェをオープンしたけど、失敗したらヤダな」とか。
初めから大きな挑戦をしようとしないことも大切。まずは色々なカフェを巡り、存分に楽しんで、「自分だったら、こういうお店を作りたい」というビジョンが見えてきたら、お店の人と仲良くなって、ちょっとしたお手伝いをするところから始めてもいいのではないでしょうか。

また、うまくいかなかったときにリスクや損することがある場合は、迷ってしまうもの。たとえば、「ジムに入会したいけど、続かなかったらお金がもったいないよなぁ」と思いながら、月日ばかりが経ってしまう人もいますよね。
そういう人は、ジムに通う前に家で筋トレすることから始めてみてもいいかもしれません。それで体が変化していく楽しさを感じ、もっと本格的にやりたくなったら、ジムに通ってもいいですしね。

はじめの一歩が大きすぎたり、リスクがあったりする場合は、躊躇するのは当たり前のこと。そういう人は、まずは半歩から始めて、“心がワクワクするような経験”をすることが大事。そうすると、やる気が倍増するので、たとえ周りに止められることがあってもやりたくなってくることもあるでしょう。
(逆に、半歩から始めて心がワクワクしなかったときは、その時点でやめればいいでしょうし)

 

無理に何かを始める必要はない


結局、人は心がワクワクするものでないと続きません。アンケートでも、「始めてみたけど続かなかった」という回答は意外と多くありました。

もちろん始めてみて「合わなかった」と知ることもあるので、チャレンジすること自体は悪いことではありません。
ただ、「今のうちにやっておいたほうがいいから」とか、「これをやっておくと、いつか仕事に役立つかもしれないから」といった、自分の気持ちを無視して強制的に始めてしまったものは、よほど続けなくてはいけない理由がなければ、持続できないことが少なくありません(たとえ資格を取っても、それを仕事にしたくなくなったり……)。

「自分が何をしたらいいのか分からない」という人は、たとえば「あと5年の命だったら、今のうちにやっておきたいものは何か」と考えてみてもいいかもしれません。人は切羽詰った状態にならないと、自分の本心に気づかないことも多いですしね。
そのときに別にやりたいことがなければ、今の生活にある程度満足できているところもあるのでしょう。それなら、別に何もやらなくてもいいのです。

逆に、「あと5年しかないのであれば、これはやっておかなければ、死んでも死にきれない」と思うようなものがあるなら、それがあなたの本心。今のうちから少しずつチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。
現実的に人生は何が起こるかなんてわからないので、私たちがあと5年以上生きられるかなんて、100%保証されているわけではないですしね。

無理に何かを始める必要はない。でも、心がワクワクするものがあるなら、小さなことからでもいいから始めてみるといい。
何かを始めると、自分の世界が広がります。日々の生活を楽しく過ごせることが見つかるといいですね。

 

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