発達障害の子どもへの対処法をユーモラスに紹介
「発達障害」という言葉が世間に浸透して久しく、皆さんにはもはや説明不要だと思いますが、もし発達障害を持つ人が身近にいて、自覚がないまま周囲を困らせるような行動を取っていたとしたらどのように対処しますか? たとえば、相手が親しい間柄の大人であれば、発達障害の可能性があることを直接伝え、診断を受けるよう促すことができるでしょう。
しかし、これが年端もいかない子ども、しかもわが子であったとしたらどうでしょう? 遠慮が要らない間柄ということもあり、感情的にしかりつけてしまうのではないでしょうか。しかし、ご存じの方も多いと思いますが、発達障害の子どもをしかってもその行動を変えることはできません。
ではどうすればいいか? その対処法を簡潔かつユーモラスに教えてくれるのが、発達障害のお子さんをもつ漫画家・かなしろにゃんこ。さんのコミックエッセイ『発達障害 「できないこと」には理由がある!』です。
本書には、かなしろにゃんこ。さんだけでなく、当事者である息子・リュウ太くんの視点を交えながらその行動パターンが描かれていますので、発達障害のことをより深く理解できるでしょう。さらに、公認心理師・臨床心理士として発達障害に向き合ってきた前川あさ美教授が、その独特な行動が起こる原因や対処法を分かりやすく解説していますので、実践書としても活用できるでしょう。
今回は、そんな興味深い本書の一部をご紹介したいと思います!
Ⓒ Nyanko Kanashiro. & Asami Maekawa 2022, Printed in Japan
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