カフェインの中毒症状とは? カフェイン摂取はメリットも。


山田:カフェイン中毒とは、カフェインの安全な摂取量を超えて過剰摂取した結果、体に悪影響を及ぼす症状が出ている状態です。たとえば、頭痛や不安、動悸、手のふるえ、眠れない、吐き気などの症状が知られています。また稀ですが不整脈や痙攣などの致死的な症状を起こすこともあります。

 

編集:なるほど……。自分やご家族にとって、適正な摂取量を知ることが、とても大事ですね。一方で、カフェインにはメリットもあるのですよね。

山田:おっしゃる通りです。安全な量を摂取している場合、眠気を覚ます、意識がはっきりする、頭の回転がよくなる、短期的な運動機能が高まる、と言われています。

編集:すごくたくさんありますね! 私は朝カフェラテを飲むと、シャキッと仕事モードになれます。自分にとっての安全なカフェイン摂取量を知っていれば、中毒については、あまり気にする必要はなさそうですね。

山田:そうですね。カフェインを悪者にする必要はないと思います。たとえば、長期的にコーヒーを摂取し続けている方を見ると、将来のパーキンソン病・アルツハイマー病、慢性疾患の発症リスクが低い、という研究も知られています。断定はできませんが、カフェインの摂取と、糖尿病や、いくつかのがんのリスク減少との関連を示唆する研究もあるのです。

編集:メリットも多いですが、「カフェイン中毒」という言葉を報道で見かけると、つい「体に悪いもの」と感じてしまいます。「アルコール中毒」という言葉があるからでしょうか?「○○中毒」=「○○は体に悪い」というイメージが、頭の中に出来てしまっていたようです。