膣の粘膜が薄く、脆弱になるのが「よくないおりもの」の原因


「おりもの」とは、女性の体から「降りてくるもの」のこと。

つまり、膣の保湿をしている分泌物だけでなく、血や膿なども含めすべての分泌物のことを指します。閉経後のおりものの異変は血や膿が含まれているケースがあり、フェムゾーンにトラブルがあるか否かのバロメーターとなります。

では具体的に、閉経後に保湿の役割をしていたおりものの分泌が減ることで、身体にどのような変化が起こりやすくなるのでしょうか?

 

「膣を保湿していたおりものが減ると、膣まわりがひからびて萎縮していきます。また、女性ホルモンの低下でコラーゲンも減少するので、膣まわりの粘膜が薄くなり、ちょっとした刺激でも出血しやすくなります。なかには、ショーツの縫い目が少し触れただけの刺激で出血してしまう人もいます。これにより、血が混じった少し茶色いおりものが出たり、傷口が感染を起こすと緑色っぽいおりものになることもあります。また、フェムゾーンの自浄作用が低下し、雑菌が繁殖しやすくなるとニオイの原因にもなります

 

閉経後、もしこういったおりものが出たら、それは放っておいてはダメ。痒くなってかきむしってしまったり、不快感から洗いすぎてしまうことで症状が悪化する場合もあるので、すぐにフェムケアがわかる婦人科などに相談しましょう。