一人の友人として「息抜きの場所」に


gacさんにしかできないこと。それは彼が戻ってくるのを待つことではなく、適度な距離感を保ちながら、彼の「息抜きの場所」になってあげることだと思います。複雑な事情でもあるため、彼が他人に悩みを打ち明けるのはおそらく難しいでしょう。そんな中、事態の一部始終を知るあなたであれば、彼も安心して胸の内を明かせるのではないでしょうか。

いつか再婚したい。早く戻ってきてほしい。そうした期待を打ち消すのは簡単ではありません。しかし、今はあえて女性としての彼への期待が漏れ出てしまわないようぐっと堪えて、あくまでも親しい友人やお節介な親戚の立ち位置を演じながら、彼と接してみてほしいのです。彼を深く理解しているgacさんだからこそ、そんな支え方もできるのではと私は感じています。ただ、今の彼を支えたいと本当に願うなら「期待をしない」ことが彼にとって、プレッシャーを与えない真の心の拠り所になるので、とても大切だと思います。

 

「再婚」の望みは封印して、何気ない時間を積み重ねる


奇しくも彼の娘さんも出産を控えており、gacさんの娘さんも出産間近とのこと。彼にとっては子育ての悩みも増えてくるはずですから、アドバイスを求められることあるかもしれません。gacさん自身もお孫さんのお世話の大変さを伝えるなど、同じ状況にいる彼と「苦労を分かち合える」仲になるのも素敵ではないでしょうか。

gacさんが望んでいた未来の形とは異なるかもしれませんが、これまでお二人は信頼できるパートナーであったことに嘘はないですよね。彼に「責任のやり取り」を負わせないよう、友人としてサポートする。女性としての再婚の望みは封印して息抜きさせてあげる。そこには、これからの新しい出会いにはない、もっと違う人生の深い絆が生まれるのではと感じます。

最終的なパートナーシップの形は、ここから積み重ねる時間によって変わるかもしれませんが、「お別れ」一択ではなく、お二人にしか分かち合えないことが、たくさんあるのではと思っています。
 

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取材・文/金澤英恵


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