二極化の理由2:「世の中を変えられると思っている人」と「諦めている人」の違い


現代人は、社会に対して無関心な人も少なくありません。それは、自分のことで精いっぱいで余裕がなかったり、「そもそも社会を自分では変えられない」と考えたりしているのが原因なところもあるのでしょう。
つまり、考え方の二極化の原因は、「世の中に関心がある人」と「自分のことで精いっぱいの人」の違いとも言えるし、「世の中を変えられると思っている人」と「自分が何をしても無駄だと、諦めている人」の違いといってもいいのかもしれません。

先ほどにもつながる話ですが、両者では行動が変わってきます。前者は、積極的に情報を調べる傾向があり、問題に気づきやすいのですが、後者は知らないままでいることが多いので、何か問題が起こっていても、気づくのに時間がかかります。
たとえば、今、問題になっているようなことでも、SNSでは、数か月前からとっくに問題提起されていた、なんてことも意外とあるのです。

 

情報弱者でいると、気づけないことが多い


現代の社会は、問題が山積みです。でも、表立ってニュースになっているものは一握りです。
気を付けないと知らぬ間にルール自体を変えられてしまい、理不尽な状況に従うしかなくなってしまうこともあり得るでしょう。

それに気づいている前者の人たちは、「このまま人任せにしていてはいけない。自分たちの力で社会を変えていかなければ、次世代の子供たちも大変なことになる」と考え、自分たちのできる範囲ではあっても、行動に移すことが多いのです。そうせざるを得ないくらい、危機感を覚えているからです。

逆に、後者の人たちは、そもそもそういった情報を知らないので危機感が少なく、むしろ前者の人たちに情報を教えられるようなことがあっても、「そんな怖いことを言わないでほしい。私にはどうすることもできないし、知らないほうが平穏でいられる」と貝を閉じるように、拒否してしまう人もいるくらいです。

それにつながる話で言えば、日本の「選挙の投票率の低さ」でしょう。でも、よく考えてみると、「人が無関心になりやすい原因」があるのです。
それについては、次のページで紹介します。