感染力の強い「はしか」。自分が抗体を持っているか、どう確認する?


山田:2000年の4月2日以降に生まれた方は、定期接種として「はしか」の予防接種を2回受けているのですが、それ以前の世代では定期接種が1回のみでした。

その場合、十分な免疫が確立されていない方もいらっしゃいますので、2000年4月2日より前に生まれた方は、追加接種を自ら受けていただく必要が出てきます。追加接種を受けていない場合には、2回目の接種を強くお勧めします。

私自身は、実際に追加接種を受けたかが曖昧で、渡米準備の時に抗体検査を行いました。その結果、抗体の値が低かったので追加接種をした、という経緯があります。なので、もしご自身のワクチン接種歴が定かではない、という場合には、医療機関で抗体の値を調べてみてください。簡単な血液検査で調べることができますよ。

 

編集:なるほど! 早速、抗体の値をチェックしたいと思います。かかりつけの内科の先生にお願いすればよいのでしょうか?

山田:そうですね。内科で検査をしてもらえると思います。

編集:良かったです! 自分に「はしか」の抗体が十分あるかどうかわからない場合には、抗体の値を調べ、必要であれば追加接種をすれば、安心ですね。症状や予防についても、あらためて学ぶことができました。ありがとうございました!
 

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写真 Shutterstock
構成/新里百合子

 


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