スタイリングディレクター大草直子著『飽きる勇気〜好きな2割にフォーカスする生き方』より、「変化を恐れず自分軸で生きるアイデア」を一日ひとつずつご紹介します。

 

第1ステージは、ひたすら来たボールを打ち返すことで精一杯。第2ステージで、自分のスキルを使って恩返しができるようになったら、最後のステージは、本当に好きなことをやればいい、そう考えています。
イメージとしては、もっともっと本質的な部分に戻るという感じでしょうか。とことん、自分の「好き」にピュアに向き合っていきたい。お料理が好きな人なら、料理教室を始めるのもいいかもしれませんし、お店を始めるのだって素敵。海外で暮らすという選択をする人もいるかもしれません。  

 

まだ、はっきりとわかりませんが、私は、女性たちの可能性の扉を開く=モティベートするようなお手伝いができたらな、と考えています。
これまでは、ファッションを通じてしか、私のメッセージはお伝えしてきませんでした。けれども、この先はもっと、生き方や私というフィルターを通して、自分自身の愛し方や認め方、労り方、そんなことを、たくさんの方にお伝えできたらな、と思っています。
実は、こんなふうに思えるようになったのは、本当に最近です。
身に余るほど数多くのチャンスを頂き仕事をさせてもらい、経験も積みました。それを応援してくれる人もいる。
もちろん、私自身も努力をしてきましたが、それだけでは絶対にない。それは断言できます。これまでの、ありがたいご縁や、頂いたチャンスへの感謝の気持ちを返していくためには、キャリアメイクが60歳までなんて、あまりにも短すぎると思うのです。

そういう意味でも、まだまだ地中の種――。
私の場合は、70歳くらいからがこの第3ステージかなと考えています。もうすぐ50歳。第2ステージも後半戦です。サッカーに例えるなら体力の使い方、点の取り方、逆に守り方も変えていこうと思っているところです。
余談になりますが、占いでも私は大器晩成型! 仲良くさせて頂いている、ファッションエディターで占い知識も豊富な青木良文さんが、そうおっしゃってくださいました。
「大草さんは火・風・金・水・土・木の6つのエレメントの中で木、すなわちツリーの気質を持つ人だから、40歳から芽が出て、60歳からが面白くなっていきますよ」って。青木さんの占い、ウェブサイトでチェックできますので、ぜひ見てみてくださいね。考えるだけでワクワクしてきますから。
 


出典:大草直子著『飽きる勇気〜好きな2割にフォーカスする生き方』(講談社刊)
取材・文/畑中美香


覚えておきたい!
大草直子の「自分軸で生きる方法」

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