再デビューはうれしさ半分、不安半分の大御所インタビュー
そして忘れもしない1月14日。この日は、私が退院後に初インタビュー取材を決行した日です。しかもお相手は、日本を代表する料理研究家と言っても過言ではないお方。
一体うちに、彼女のレシピ本が何冊あることでしょう。そそうなく、ちゃんとできるのか……。よちよちと現場に向かいながら、不安と期待ではち切れそうになる私。
杖もついているし、右手はほとんど動かないし、料理研究家の方もスタッフみんなも、きっと「あれ？」と思ったことでしょう。事情を知る担当編集者はこっそり気遣ってくれましたが、ほかのみなさんは私の様子に触れることなく、順調かつなごやかに取材は進んでいきました。
みなさんの「あえて言葉に出さない」という気遣いが、なんと心地いいことか。
左手メモとボイスレコーダーのダブル使いで、取材も問題なし。その後の原稿も、大きな問題なく（と、信じたい）、つつがなく仕事を終えることができました。
思いがけない大家へのインタビュー取材で、すっかり自信を深めた私。でもその直後、「リニューアルサイトの編集長（!?）になってくれないか」という、とんでもない（すみません）話が、嵐のように私を襲うのでした……！
＞＞次回は、退院後のリハビリや娘の受験についてレポートします。
文／萩原はるな
写真／萩原はるな、Shutterstock
構成／宮島麻衣
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