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SNSに家族の悪口を書き込んでいる中3の弟。姉としてどう接したらいいでしょうか？【アンミカさんの人生相談】

2022.1.13

アンミカ

家族を悪く言うことは、結局弟さん自身も傷つけています

くらさんお一人で弟さんに伝えるのは大変なことかもしれませんが、ご両親にお話しする前に先ず、お姉さんとして二人で向き合い、日常の雑談から会話を始めてみるといいと思います。普段はお互い友だち付き合いが忙しく、話すのも久々ということもあるかもしれませんね。普段のお二人の距離感が分かりませんが、「話があるからちょっといい？」と、唐突に切り出すよりも、「最近あんまり話してないけど調子どう？」とさりげなく、気負わずに話せるタイミングを狙うといいと思います。

そこで、そういえば……と家出の話題に触れて、「実はその時に心配で手がかりを必死で探していたら、こんなTwitterを見つけたの」と伝えてみてください。最初は認めようとしなかったり、反抗するかもしれませんが、まだこのことは家族には話していないことを告げつつ、こんなことを語りかけてみましょう。

弟としてあなたのことは大好きだし、家族のことも大好き。
だから、傷つくことを書き込むのはやめてほしいこと。
愛情を注いでくれる家族を悪く言うのは、結局あなた自身も傷つけていること。
嘘で同情を集めて人にかまってもらっても、それは嘘の世界だということ。
本当は胸の内につらいことを抱えているとしたら、私たちは味方なのだから話してほしいし、理解したいと思っていること。

弟さんの急な家出は、同情を買うための要素として体験してみただけかもしれないし、ニコニコしていた裏で抱えていた閉塞感が爆発したのかもしれない。それは弟さんにしかわかりません。でも、中学3年生といえば、思春期の心の揺らぎを埋められるものを、自分で探す年齢でもあると思います。その心の穴を埋めるものは、嘘をつくことで他人から寄せられる同情ではありません。

現実世界であなたにはちゃんと居場所がある。そして、あなたを愛している人がちゃんとそばにいる。少々照れくさいかもしれませんが、姉であるくらさんが真正面から伝えてあげることで、弟さんが変わるきっかけになるはずです。

くらさんとご家族の愛情に気づいた弟さんが、少しでも早く偽りの心地よさを手放せるよう、私も心から祈っていますね！

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取材・文／金澤英恵

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PROFILE

アンミカAhn Mika

1972 年生まれ。韓国出身大阪育ち。1993 年パリコレ初参加後、モデル・タレント、時には歌手として、テレビ・ラジオ・ドラマ・CM出演など、幅広く活躍。「漢方養生指導士」「化粧品検定1級」「ジュエリーコーディネーター」など多数の資格を活かし、化粧品、洋服、ジュエリー等をプロデュース。プロトコールマナー講師の資格も有し、講演会では、そのポジティブな内容が好評。韓国観光名誉広報大使、初代大阪観光大使も務める。『ポジティブ日めくりカレンダー毎日アンミカ』(講談社)、『ポジティブ手帳2023: 365日、アンミカ思考で幸運体質！』（小学館）も発売中。