見る人を幸せにする笑顔、自然体のファッションやライフスタイルが人気のモデル・浜島直子さん。愛称、はまじ。40代になり自分なりのスタイルができあがってきた今だからこそ、“少しだけ”新しいことに挑戦します。

いただくのも贈るのも楽しい! 花との上手な付き合い方【モデルはまじ】_img0
 

菊池さんの無理なく楽しむ「花のある生活」の提案に、はまじもとても共感していたよう。はまじ着用:トップス¥26000/ミュラー オブ ヨシオクボ パンツ¥26000/ナゴンスタンス

5回にわたって気軽に「花のある生活」を送るためのヒントをオーダーメイドのフラワーアトリエ「Malmö(マルメ)」を主宰する菊池裕子さんにうかがっています。ラストは花とのエピソードや付き合い方をお二人に話してもらいました。

 


花のある生活を送るために明日からできること


はまじ:今日の撮影は仕事を忘れてしまうほど癒されました〜! 花束は記念日でいただくなど特別な存在ですが、2〜3本でも花器や飾り方によって存在感が出るんだなと思いました。

菊池:そうなんですよ。つねに大きな花束を飾ることは経済的にも負担も大きいですよね。でも、たとえば近所のお花屋さんで2〜3本だけ買うなら、定期的にできると思うんです。

はまじ:楽しく花のある生活を送るためのコツはありますか?

菊池:花瓶の定位置、というコーナーを作るといいと思います。そうすると空の花瓶が寂しいと感じるんですよね。生花がなかったらドライフラワーでもいいと思うんです。

はまじ:なるほど!

菊池:あとは飾る場所ですが、キッチンや洗面所など水場に近いところだと水の取り替えが楽なので気軽だと思いますよ。


自分の感性のままに自由に楽しくが正解!


はまじ:上手に活けられるようになるコツってありますか?

菊池:以前、働いていた花屋さんで「お花の資格は取らなくても大丈夫」と言われたことがありました。頭でっかちになっちゃうと、決まった型にはめてしまうからって。「自分の感性を大事にして」と教わったんです。

楽しんで作ったもの、活けたものは、それが正解だと思います。花を飾りたい、花を見ていたいという気持ちが何よりも大切だなと私は思っています。それが習慣になったら、花瓶への活け方にもご自身のスタイルがきっとでてくるはず!


家人がさりげなく活けた花は、心に余裕のないときの癒し


はまじ:夫婦そろって花が好きなので、私が忙しいときは夫が活けることもあるんですよ。

先日、早朝ロケがあった日のこと。当然誰も起きていません。支度をしようと洗面所に顔を洗いに行ったら、一輪の花が飾ってありました。その一輪挿しを見たら「頑張ってね」とか「お疲れ様」と夫に言われているような気がして励まされたんですよね。私が勝手に思っただけなのですが、そう思わせる花の力ってすごい。心が一瞬で穏やかになりました。

菊池:自分ではない誰かが飾ってくれたものだと嬉しさも倍増ですよね。

はまじ:前夜は息子を寝かしつけたまま、私も寝てしまったんです。夜中に一人で活けたのかなと、彼の姿を想像すると温かい気持ちになりました。

菊池:洗面所にたたずむ一輪の花から幸せをもらうって、その花の背景を感じることなのかもしれませんね。

はまじ:そうですね。私も彼が疲れたときは飾った花から元気をもらって欲しいなと思いました。今回は花のある毎日のためのヒントをたくさん聞けて嬉しかったです。菊池さん、ありがとうございました!
 

花も人もタイプはさまざま。
個性を生かしながら調和を大切に

いただくのも贈るのも楽しい! 花との上手な付き合い方【モデルはまじ】_img1
 

最近、花の活け方にも私の内面が表れているなと感じています。

20代の頃は、どうやったらモデルとしてお洒落に見えるかということばかり。花の生け方も正面だけ、いわゆるA面しか見ていませんでした。いつか洋書で見た花束の写真など自分のイメージに寄せて作っていたんでしょうね。せっかく茎が美しくても短く切ってしまっていました……。

それがだんだんと年齢を重ね、40代になった今はそれぞれの花のいいところを生かして、どんな角度から見ても美しく仕上げようと思うようになってきました。きっと仕事でもプライベートでも、みんなの個性を認めることが大事だと感じるようになってきたからこそ、花も同じように活けられたらいいなと自然に考えるようになってきました。

この葉っぱを左に向けたらバランスがいい、と判断するのは正面しか考えていないから。それよりも無理して左に傾けず、どうしたら今の状態で美しく見せてあげられるかなと思うようになったんです。

花も人もタイプはさまざま。それぞれの個性を最大限に生かしつつ、全体の調和が取れたら素敵だなと思うんです。

浜島直子   

 

いただくのも贈るのも楽しい! 花との上手な付き合い方【モデルはまじ】_img2
 

菊池裕子 Yuko Kikuchi オーダーメイドのフラワーアトリエ「Malmö(マルメ)」を主宰。オープン間もなくしてセンスの良さが評判となり、ライフスタイルにこだわるモデルやファッション関係者に多くの顧客を持つ。Instagram:@malmo_flower


【協力店リスト】
ミューラーオブヨシオクボ tel. 03-3794-4037
ナゴンスタンス tel. 03-4730-9191

撮影/目黒智子
スタイリスト/福田麻琴
ヘア&メイク/横谷百栄(FIX-UP)
取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈
 

 

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