こんにちは、エディターの昼田です。
私の「ファッションエディター」という仕事。客観的に捉えるなら、おしゃれで最先端のトレンドに身を包み、日替わりでいろんなおしゃれを楽しんでいて……そんなイメージを私自身が持っていました。いつしかファッションエディターなんだから「こうでなければいけない」という観念が染み付いていたのも事実。
一方で、私は服を減らし、最も自分が心地よくいられる状態を探った結果、時々おしゃれするくらいがちょうどよく、シャツとパンツというワンパターンなおしゃれにたどり着きました。
ファッションエディターなのにこれでいいのかな、と心がざわつくわけです。ざわつく時は必ず自分の内側に「何か」があります。スルーしないで、きちんと向き合った断捨離中のあの日のことを、4年たった今でもはっきりと覚えています。
それはこれまでずっと「他人軸」のおしゃれをしてきた私が、ようやく「自分軸」に戻せた日でもあります。
今日はそのときの話を。
例えば、海外のファッションエディター。プライベートファッションはものすごくおしゃれだし、しかもモデル並みにスタイル抜群。比べてしまうと、私は服が少なくいつも同じような格好だし、モードな服は得意じゃないし、スタイルにコンプレックスはあるし……私ってダメダメじゃないですか。どんどん自分を減点してしまうのは、「他人が100点」という基準で見ているとき。だから、苦しく感じてしまったんです。
そこで私は「自分の物差し」を変えようと思った。
今の私が100点満点。私が基準だったら、もうすべてオーケーじゃないか。服が少ないことも、着こなしがワンパターンなことも最高得点。
おしゃれしたくない日だって、私は満点。
おしゃれがイマイチな日だって、私は満点。
どんなときも自分にダメ出ししないこと。否定しない、と自分に誓ったのです。ダメ出ししているときは「他人軸」になっているとき。気がついたら「自分軸」に戻します。
断捨離してからも服を買ってしまう私もOK!
さほど着ていない服を手放してしまう私もOK!
こんなふうに自分のことを肯定的に捉えるようにしたんです。
ついでに、ファッションエディターとはおしゃれな人、という思い込みも、「ファッションエディターとは服を知り、魅力を伝えられる人であって、私服は関係なし」と再定義してみたら、すごく気持ちがラクになったんですよね。
断捨離するまでずっと私の中にあった「おしゃれに見られたい」は、「他人におしゃれと評価してもらいたい」でした。いつも私は「他人軸」で服を買い、着ていたわけです。
「自分軸」になってからは、今の私が満点ですから、他人様にどう評価されようが関係ないのです。公園でおもいっきりダサい格好をしているときも、「こんな私もいいね〜」と思っています(笑)。
おしゃれを「自分軸」に戻す。
あなたもぜひ。
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撮影・スタイリング・文/昼田祥子
構成/出原杏子
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