こんにちは、エディターの昼田です。
断捨離を経て、今の私がやっているルールをこれまでにお話ししてきました。
■ 靴はシーズンで3足にする
■ ボトムスは３本に絞る
■ ボトムスと靴を同系色にする
■ 好きなアイテムは減らさない
■ 一週間にハレとケを作る
■ 公園ではダサいを貫く
■ コットンバッグを使い倒す など。
こうやって文字にすると、自分でも「うわぁ〜息苦しいな」と思ってしまいます（笑）。
ですが、最初からこれらの「ルール」があったわけではありません。「自分が心地よくいられること」を優先していったら今のスタイルに辿りつき、それをあえて言語化しただけのこと。「ルール」ありきではなく、まずは「自分」ありき。無理やり型にはめていたら、断捨離しても窮屈でストレスを感じる毎日だったと思います。
私がみなさんにお伝えしたいのは、どうか私のルールを全部真似しないでください（笑）。ルールがあるとしたらたった一つ。「いつだって自分が心地よいと感じることが正解」。それだけです。
それぞれのワードローブの在り方があり、「心地よく感じること」もそれぞれ。どんなルールも、あなたが心地よく感じるなら「正解」なのです。一般論だとどうとか、世間体で考えるならどうとか、他人の信念を採用する必要はありません。
そのために大切なのが、もっともっと深く自分の内側をみること。今日ワードローブをみた時にどんな感情が沸いたのか。選ぶ時はどうだったのか。選んだ服はどんな気持ちで過ごせたのか。
何が心地よくて、何が不快だったか。
そうやって私も自分の内側で対話しながら、自分のスタイルを作ってきました。
例えば、
■いつもだったら玄関で靴選びに迷ってイライラするところが、今日はすんなり決まった！ なぜだろう。そうか、パンツと靴が同系色だと迷わないのか。これはラクでいい！ 当分やってみよう。
■ここ２週間で着た服を観察してみたら、出番が多いパンツは３本だった。この３本ははきやすくてとてもいい。ということは、この３本で事足りるのかもしれない。３本にしてしばらくやってみたら、選ぶストレスが減っていい感じだ。
こんなふうに「自分が心地よくいられること」にフォーカスしていくと、「ルール」は自然と出来上がっていくのです。
逆に「嫌だな」と思うことがあった時はチャンス。裏を返せば「心地よくいられること」が潜んでいます。
例えば、
■ヒールは疲れるし、イライラする。ということは、これからはぺたんこ靴を積極的に選ぶ方がいいかもしれない。
■スカートとパンツだと、靴のバランスが変わって考えるのがめんどくさい。ということは、ボトムスをどちらかに絞ったら、もっとラクできるかも！
■毎日同じコートを着ると飽きる。いろんなコートがあれば毎日新鮮でいられる。ということは、どんなコートにも合うインナーがあればラクかも！
こうやって「心地よい」と思うことを残し、「心地よくないと感じること」は手放していくだけ。
ワードローブについても同じです。
■開けたときに、なんだか気持ちが上がらない。一番最初に見える景色のせいかもしれない。だったら一番好きなシャツやパンツをおいてみよう。
■右利きの私は、右に向く方がラク。ということは、衣装ケースが右側にあったらもっとラクなのかも。やってみよう。
細かすぎますか（笑）。でもこうやって細かく、丁寧に、心地よいことを残し、心地よくないことを取り除いたからこそ、服に対してのストレスが一切ないのです。
そして、自分の心に従って辿り着いたワードローブは、言ってみればモノに姿を変えた「私自身」。「今の私」のうつし鏡が「今のワードローブ」なのです。
断捨離前、ワードローブに無頓着だった私は、自分自身に対しても無頓着だった。ものが多すぎて大切なものの区別がつかないワードローブは、私の人生においても大切にしたいものが分からなかった。
そう、ワードローブは今あなたがどんな状態なのかを、教えてくれています。
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撮影・スタイリング・文／昼田祥子
構成／出原杏子
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