こんにちは、エディターの昼田です。

私にとって季節の始まりは、断捨離のタイミング。この秋冬には着ないだろう服をごっそり手放し、クローゼットが一段とすっきりしました。もはや引き出しの収納はスッカスカで3段もいるのだろうか、と思っています(笑)。

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ワンピース/ハイク

さて、私の断捨離の思い出。
クローゼットの片付けが終わって次に私がやったことは、家中のものを断捨離。家具、家電、ベビーグッズ、布団……いろんなものを手放しました。夫が所有している服や本以外は、「何か手放せるものはないか! 」と常に目を光らせていました。

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昔の写真を振り返っていると、フリマサイト用に撮りおろした写真がいろいろ。「あぁ〜こんなものも持っていたなぁ」と懐かしくなりました。このラックも愛用していたもの。

洋服から始まり、家中のものに対して「いる」「いらない」の判断が素早くできるようになったら、今度は仕事に対しても「いる」「いらない」が見えてきます。

 

私の場合は「できない」と伝えるのがとても苦手で、得意じゃないことまでノリで引き受けてしまって苦しくなることがよくありました。ダメな人と思われるのが怖くて、「できない」という弱みを見せることにものすごく抵抗があったんです。そして常に完璧を目指そうとする。

でも、断捨離で、得意じゃない服を手放せたように、得意じゃないことを手放したいと思ったんです。そこで勇気を持って、仕事のチームに伝えてみることにしたんですが、40歳近くまで自分の弱さを表にできなかった私にとっては、とても大きな一歩でした。

「こういう部分が私は苦手なんだけど、誰かできますかねぇ……」

勇気がいりました(笑)。

例えばそれはエクセルを使ったデータ分析だったり、ソフトを使った作業だったり……。得意じゃないことを思い切って宣言してみたら、「得意な人」はちゃんといて、カバーしてもらえたわけです。

そうか、私が「得意じゃない宣言」をすることで、できる人が活躍できる場所を作ることができた。「できない」と言うことは「負け」ではないのだなと思ったんですよね。

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それに気がついてから、今度は夫に「料理ができない宣言」をしました。

ずっと”できるふり”をしていたけれど、いつもレシピサイトを見ながら必死で作っていた私。味が決まらなかったときに何を入れたらいいか分からないというポンコツぶりで……! 笑 私にとって料理をすることは膨大なエネルギーを消耗するので、できれば手放したいことだと夫に伝えたことを覚えています。

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断捨離前は私が作っていたけれど、今となっては8割が夫飯です。

「できない私」を受け入れたら、「できる人」を素直に尊敬できるようになり、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。余計なエネルギーを消耗しなくていいからものすごくラクになりました。得意じゃないことを宣言する代わりに、得意なことに集中させてもらうことができるのも、ありがたい話です。


断捨離して、ラクになる。

それはモノだけの話ではないのだなと実感しています。

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撮影・スタイリング・文/昼田祥子
構成/出原杏子
 

 

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