レッカーされたボルボは結局どこにも異常が見つからず、修理代もかからず戻ってきたときは「え〜!?!?」でした。まるで「僕の出番じゃないでしょ」と言わんばかりに、最高のタイミングで故障する車。なんて車だ……!

予想外のギフトに、せめてもの恩返しがしたくて。ボルボ好きが集まる市場に、この車を戻そうと決意しました。家族のように大事に思ってくれる人に引き継ぐことが、私たちの最後の使命だなと。

そしていよいよ、山形から東京へと移動させる前日。またしてもタイミングを合わせたかのように、ボルボは調子が悪くなってしまったのです。僕のミッションはもう終わったね、とばかりに、ぱたっと息を引き取ったのです。

こんまりさんと同じだ……!!
不思議すぎる出来事を通して、私は確信したのです。

「モノは生きている」と断言するに至った、信じられないような話【エディター昼田祥子さん】_img8
 

持ち主がどんなふうに思っているのか、モノには必ず伝わっています。
車も洋服も一緒です。ただし、洋服には故障という概念がないので分かりにくいかもしれません。けれど大事に思っている服は、持ち主のために少しでもいい状態でいようとしてくれます。

「モノは生きている」と断言するに至った、信じられないような話【エディター昼田祥子さん】_img9
 

右はユニクロのニット。冬は週3日のヘビーユースで3年近くも愛用しています。でも、もう少し現役でいられそう。
左はロエフのパンツ。かなりはいたつもりなのですが、3年前に買った当時と変わらないくらいものすごくきれい。

高いか、安いか。素材がいいか、悪いか。
もちろんそれもあると思います。でも、それだけじゃない。
服は生きていて、持ち主の思いを反映しているなと思うのです。

「今日もかわいいね! きれいだね!」と声をかけられた花が長持ちするのと同じです。だからこそ、「この服好き。大好き!最高!」と言える服だけを持ちたいなと思っています。

 

昼田さんのコーディネートをもっと見る
▼右にスワイプしてください▼


撮影・スタイリング・文/昼田祥子
構成/出原杏子
 

 

「モノは生きている」と断言するに至った、信じられないような話【エディター昼田祥子さん】_img10
 
「モノは生きている」と断言するに至った、信じられないような話【エディター昼田祥子さん】_img11
 

【昼田祥子さんの記事を読む】
第1回「ニット3枚、靴は3足あればいい。ミニマムクローゼットの中身とは?」>>

第2回「ミニマムクローゼットを維持する、こだわりのセルフケアアイテム5選」>>

第3回「ファッションエディターが洋服を長持ちさせるために使っている「洗剤」と「ハンガー」は?」>>

​第4回「冬は「ユニクロ」2枚とコートあればいい!ファッションエディターの結論とは」>>

第5回「ミニマムワードローブで作るON&OFFコーデを拝見!」>>

第6回「【最高気温0度ファッション】雪の日もゲレンデもOK「ベスト防寒アイテム5」」>>

第7回「【ユニクロニット】プチプラなのに買ったときよりも好きに。着回し術とお手入れ方法」>>

第8回「断捨離後の愛用パンツ。「ユニクロ」から「ZARA」に乗り替えた理由とは?【GWに何しよう】」>>

第9回「年齢を重ねたからこそ着たい「メンズ服」の取り入れ方【ファッションエディター昼田祥子さん】」>>

第10回「シャツなら”無印良品”。あえて「メンズ服」を選ぶおすすめブランドとは?」>>

第11回「無印、ユニクロ...メンズ服は何を選んで、どう着る?【ファッションエディター直伝!】 」>>

第12回「この夏に推す「Tシャツ&デニム」3選。シンプルなのに雰囲気のでる着こなしとは?」>>

第13回「【ユニクロ】ファッションエディター絶賛!「美シルエットで高見え」の新作パンツ着こなし4選」>>

第14回「シャツオタクのファッションエディターが「マディソンブルー」と「ヒトヨシ」の白シャツを愛する理由」>>

第15回「ファッションエディターが愛する名品「白シャツ」。きれいめに着こなす4つのコツ」>>

第16回「ファッションエディター厳選、スタイルアップできる人気ブランドの “きれいめパンツ”を着比べ!」>>

第17回「​美脚見えする「ニット&スウェットパンツ」をファッションエディターが着比べ!」>>

第18回「​​シャツマニアが厳選!一番使いやすい「羽織りシャツ」とは?」>>

第19回「「トップスはパンツと同系色」ルールで時短!おしゃれをラクにする4日間着回し」とは?」>>

第20回「雪の日でも寒くない!この冬買い足した防寒コートとインナーは?」>>

第21回「​“最高気温3度”の日に着たい、しっかり防寒&おしゃれ見えが叶うアイテムは?」>>

第22回「セール品は買わず「アイウェア」に投資する理由【ファッションエディターのお買い物術】」>>

第23回「「服は変えずにメガネだけ変える」ファッションエディター愛用の「アイウェア」をかけ比べ!」>>

第24回「【ユニクロ】きれいめに穿ける名品スウェットパンツを見つけました!」>>

第25回「「どうしても捨てられない服」にぶつかったときに試した究極の方法とは?【ファッションエディター体験記】」>>

第26回「【断捨離体験記②】捨てられないモノがある人は「超ラッキー」!」>>

第27回「モノを捨てる罪悪感から抜け出すには?【ファッションエディター体験記】」>>

第28回「「メンズシャツとパンツの女性」なりたいイメージを持ったら、断捨離できた【エディター体験記】」>>

第29回「​「ときめくもの」が分からないから、大事にしたのは「すっきり感」【ファッションエディター体験記】」>>

第30回「​トレンド好きのはずが、断捨離したら「全身ユニクロ」になった話【ファッションエディター体験記】」>>

第31回「​彼女は「マノロ」私は「ジーユー」。高い靴を買わなきゃおしゃれになれないなんて、誰が決めた?」>>

第32回「​「おしゃれじゃない自分」を惨めに思ったとき、実践したただ1つのこと【ファッションエディター体験記】」>>

第33回「「公園おしゃれ」なんて気にしない。一番地味で、ダサくてもいい!【ファッションエディター体験記】」>>

第34回「​服を買っていないのに、なぜか「おしゃれ」と褒められる“絶対法則”見つけました【ファッションエディター体験記】」>>

第35回「​​もっと「髪型」に頼っていい。服に飽きたら、髪型を変えればいいんです!【ファッションエディター体験記】」>>

第36回「おしゃれしたくない日があってもいい。「ときどきおしゃれな人」になろうと決めました【ファッションエディター体験記】」>>

第37回「靴はシーズン3足まで!服より前に「靴から捨てる」べき理由【ファッションエディター体験記】」>>

第38回「「何でも着こなせる人」になる必要はない。「シャツ」に特化しておしゃれの腕が上がる【ファッションエディター体験記】」>>

第39回「結婚・給料アップ...モノを手放し、すごい早さで人生を変えた友人の話【前編】」>>

第40回「​「私なんかが...」をやめて服を見直したら3日後に出会い、結婚へ【後編】」>>

第41回「​「片付けられない母親」から生まれた「片付けたい娘」。断捨離の敵は家族!【ファッションエディター体験記】」>>

第42回「自分軸とは「今の私が100点満点と思うこと」。自分にダメ出しするうちは「他人軸」【ファッションエディター体験記】」>>

第43回「​ルール不要。ただ「自分の心地よさ」に従うだけで、ストレスのないワードローブが手に入る【ファッションエディター体験記】」>>

第44回「​「服を減らしても、服を買い続ける私」でいい。自分がラクでいられる「呼吸できるワードローブ」」>>

第45回「​「偏ったワードローブ」が教えてくれた「完璧じゃない自分」を受け入れること」>>

第46回「「おしゃれ」「おしゃれじゃない」のラベリングに一喜一憂しなくていい【エディター昼田祥子さん】」>>

第47回「心変わりはいいサイン。「長く使えそうだから買う」が一切なくなった理由【エディター昼田祥子さん】」>>

第48回「勇気を出して「得意じゃない宣言」をしたら、すごくラクになった話【エディター昼田祥子さん】」>>

 
  • 1
  • 2