こんにちは、エディターの昼田です。
服を買うときは「自分で選ぶ」。
これって普通のことなんですが、断捨離後は特に「選ぶ」という行為に対しての真剣さや意味合いが変わりました。
振り返ってみれば、断捨離前の私は、自分で選んでいるようで、まったく選べていませんでした。
これってトレンドかな？
今っぽいかなぁ？
おしゃれに見られるかな？
そんな思いがいつも頭の中をチラつくわけですよ。自分で着る服なのに「誰かの視点」を気にしながら選ぶ。名品とよばれるアイテムから選ぶ。私の中にあったのは、変な格好と思われたくない、後ろ指をさされたくない、失敗したくない……。
つまるところ、自分に自信がないわけですよ。
どうやったら、いつになったら「自分に自信のある人」になれるんだろう？ と思っていましたね（笑）。
それが断捨離後、私は大きく変わったのです。
断捨離で自分にとって必要かどうか、取捨選択ができるようになった。思えばあれは「選ぶ訓練」だったわけです。誰の目も気にせずに、自分本位に選ぶことを猛特訓した。
だから、買い物においても余計なノイズが入らないようになりました。いつだって自分の気持ちだけを見ていればいい。大切なのは、私がこの服とどう付き合いたいかだけ。
そうやって自分の本音100％で洋服を選べるようになると、「選択する」という行為そのものにとてもパワーを感じるようになりました。
「私がこれを選んでいる！！」という力強い感覚です。
買うことだけが選択ではありません。
試着してものすごく似合ったからといって買う必要はありませんし、1900円だからといって買う必要もありません。買わないという選択をするのです。
そう思うと日常は選択の連続。住まいや仕事も自分で選んだこと。今日着る服、今日のランチ、今日聴く音楽……ひとつひとつが自分で選べる立場にあります。
だから「今の私はどうしたい？」と自分に問いかけるようになりました。どうだったら心地いいの？
私は大きな仕事を成し遂げたわけでも、自慢の美貌があるわけでもありません。でも今の私には自信がある。それは「私は、自分を一番信頼している」という感覚です。正しいか、正しくないか、じゃなくて、自分の足で立って選択することに意味があるのだと思っています。
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撮影・スタイリング・文／昼田祥子
構成／出原杏子
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