ステップ③
“捨てられない服”を1点ずつ見極める
「ステップ②で手放せなかった服は、なぜ捨てられないのかを1つずつ見極めていきます。ここが一番大変なんですけどね(笑)。もう着ないのに、捨てられない……と行き詰まった時こそラッキーと思って、服に対する感情を探っていくんです」(昼田さん)
捨てられない理由、たとえばこんな感情があるかも?
◇いつか着るかもしれないと思っている
→未来に対する不安がある
◇初任給で買ったジャケットだから
→過去の自分をひきずっている
◇親にもらった、おさがりだから
→その人に対する申し訳なさがある
◇ハイブランドだから
→見栄、虚栄心がある
などなど。「まずここを把握できると、客観的な視点が持てるはず。服を通して、自分自身と対話していきます。
今は捨てられない、と思うのももちろん良くて、落ち込む必要も、自分を責める必要もありません。捨てられない感覚を味わうのも大切。実際に捨てるかどうかより、まず考えることが出来れば1歩前進です」(昼田さん)
SACHIKO‘Sアドバイス①
量よりも心地よさ重視で!
コロナ禍で断捨離をしたという方も増えていますよね。私のSNSなどにも断捨離のお悩みをDMでいただいたりするのですが、そこで感じるのは、断捨離=ただ量を減らすだけ、で終わっている人が多いということ。その後少ない量をキープしないといけない、と思ってずっと同じ服を着ていると言う人も。枚数を減らすことが目標になってしまって、少ない服に振り回されているんですよね。
ちょうどいい量は人それぞれ。量を減らすことよりも、自分にとって心地よいクローゼットを作ることが大切です。
SACHIKO‘Sアドバイス②
やる気が起きない……という人は、
“クローゼットをただ眺める”だけでOK!
断捨離を始めたばかりの頃、“週末断捨離”と称して土日どちらかで、とりあえずクローゼットを眺めていました。何を手放すか……などは考えず、ただただクローゼットを眺めてみる。そうすると、だんだん「これはもう着ないかも」とか「1枚減らしてみよう」という気持ちになってくるんです。
ゆっくりしたい年末年始ですし、大きな目標は立てず、とりあえず出来そうなことからやってみてください。例えば「毎朝5分ヨガをやる」のはちょっと大変そうと思ったら、ハードルを1つ下げて、「毎朝ヨガマットをひく」ところから始めてみるイメージです。
断捨離は1回やって終わり、ではなく都度必要なこと。回数を重ねるごとに、手放すことも上手になっていきます。特に、初めての断捨離は人生で一度きりのプレシャスな体験。まだ経験したことがない人は、ぜひワクワクしながら、楽しみながらやってみてくださいね。
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取材・文/出原杏子
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