こんにちは、エディターの昼田です。

「服が減るとワンパターンになるかも…」不安を感じたときの対処法【エディター昼田祥子さん】_img0
シャツ/ロペピクニック デニム/ユニクロ

ある日突然メルカリにハマってしまい、1000枚近くあった洋服を手放しはじめた2016年。「●枚にしよう! 」なんていう目標は全くなし。ただスッキリ感を味わいたい、が当時のモチベーションでした。フルマラソンを走ろうと思っていたわけじゃなく、軽い気持ちであの電柱まで走ってみようと思った。そうしたら思いのほか気持ちよくて、じゃ次の電柱まで走ってみようかな。それがずっと続いて、今日のワードローブがあります。

 

想定外だったのは、途中にものすごい坂があったこと。走ろうにも進めない。捨てたいのに捨てられない。洋服が好きだから捨てられないのだ。いや、違う。なんだこれは!? 私の内側の何かが足を引っ張っている。探ってみたら「●●●●であらねば」という思い込みや不安、恐れ、トラウマ、プライド、劣等感。そもそも人として足りていないという無価値観を持っていることに気がつきました。
気がついてしまえば乗り越えられるんですよね。正体がわかったのだから。

この「自分を知る」ことこそ、断捨離の醍醐味だと思っています。それは単に何が好きかだけではなく、ときには見たくもないものも出てきます。でも真っ直ぐに見る。

「服が減るとワンパターンになるかも…」不安を感じたときの対処法【エディター昼田祥子さん】_img1
 

例えば、私が断捨離中に発見したのは、「服が減るとおしゃれじゃなくなる」「ワンパターンな人に見られてしまう」という恐れ。ファッションエディターなのにそれでいいのか、という葛藤がずっとありました。

ここからがおすすめの方法なのですが、服を減らしたときに実際に何が起こるのか、不安ごとを書き出してみます。

・周りからつっこまれて恥ずかしい思いをする
・おしゃれじゃない、のレッテルを貼られる
・おしゃれじゃない、から仕事がこなくなる
・ワンパターンで不潔な人と思われる

書き出してみると、案外どうでもいいことだったり、自分でも「それほんと〜!? 」とツッコミたくなる内容だったりします。だから書き出して客観視してみるのがおすすめです。

不安ごとは現実になった時考えよう、が一番の対処法です。

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シャツ、パンツ、ベルト/すべてロエフ

今、私は究極にワンパターンな格好しかしていませんが、蓋を開けてみれば、誰にも突っ込まれてないし、ワンパターンな格好が原因で仕事がこなくなったこともありません(笑)。むしろワンパターンだと公言できて、ラクになったことがたくさんあります。

そう、不安って勝手に自分が描いている「幻想」です。洋服と一緒に不安すらも手放して、軽やかに生きたいなと思っています。
 

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撮影・スタイリング・文/昼田祥子
構成/出原杏子

 

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