クローゼットが瞑想ルームに!? 「洋服があるから幸せ」からの脱却【エディター昼田祥子さん】

こんにちは、エディターの昼田です。

おしゃれが好きな私が、その昔思っていたことが「おしゃれが楽しめる私が好き」。今日は何を着ようかな、と選べる毎日が楽しかったし、「洋服があることが幸せ」と感じていました。

シャツ／ロエフ　パンツ／ロペピクニック　サンダル／ユニクロユー

何かがあるから自分が好き。何かがあるから幸せ。
つまり、条件付きの「幸せ」なんですよね。じゃ、何かがなくなったら途端に「私は不幸」になってしまうのだろうか。お金がなくなって洋服を買えなくなったら私は不幸。若さが失われていく私は不幸。お気に入りのものがなくなったら私は不幸。

洋服を減らしていく私は、不幸せ？！

そんな問いをずっと持っていました。

断捨離中のあるとき、モノが捨てられないのではなくて、モノに姿を変えた”自分の中にある何か”が捨てられないのだと気がついてから、私はいつも自分の内側を見るようになっていました。思いこみ、執着、未来への不安、トラウマ……。私の場合、「洋服の数を減らす」という結果だけでなく、自分の内側を見る習慣がついたことが、断捨離の思ってもみない副産物でした。

ものを捨てるという物質的な断捨離から、心の断捨離へ。「瞑想」に辿り着いたのは、とても自然な流れだったように思います。

クローゼットの片付けがひと段落した2019年、私は「原初音瞑想」に出会いました。直接のきっかけは、娘が原因不明の病気にかかったことでした。娘はどうなってしまうんだろう……。襲いくる悪い思考と感情。暴走する心を前にして、なぜこんなに自分の心に振り回されてしまうのだろうか。なんとか心を鎮めたくて、救いを求めるように友達がやっていた「原初音瞑想講座」を受講しました。

ディーパック・チョプラ博士が開発した「原初音瞑想」は、インドで5000年もの間実践されていた瞑想技術を現代の人々が簡単にできるように再構築したもの。チョプラ博士は、レディ・ガガやマイケル・ジャクソンなど世界のセレブリティたちが信頼を寄せる存在。 日本代表を務める「ボディ・マインド・スピリット」の渡邊愛子先生に指導していただきました。

あれから４年、朝晩の瞑想は歯磨きのように私にとって欠かせないものに。一日の変化は”わずか”だったかもしれないけれど、気がつけば、私の内側には深い静寂の海が広がり、外側の出来事に左右されない時間が増えました。そして自分の心や思考を客観的に捉えられるように。

服が減り、余白だらけのウォークインクローゼットはいつからか瞑想ルームになりました（笑）。大好きなクローゼットは、心落ち着く場所。

私にとっての断捨離はきっかけにすぎず、「自分を見る始まり」だったのです。

さて、冒頭の問いに戻ります。

洋服を減らしていく私は不幸せ？
今の私は、こう答えます。

洋服があっても、なくても幸せ。財産や名誉、地位、人からすごいと言われるような才能や経験があるから幸せなのではなくて、何かがあってもなくても、私であることが好きで、私であることが幸せ。少しも無理をしていないあるがままの私、ウェルビーイングな私で存在することが幸せ。
こんな境地に達することができたのは、「瞑想」のおかげだと思います。

そして「ウェルビーイングな私」に必要なのは「ウェルビーイングな洋服」。

そんな話を次回は。

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