私が、山形で一番ハマっていたのは「温泉」。
山形市内だけでもたくさんの天然温泉があり、入浴料も200円〜600円と手頃なのに、露天風呂から内風呂がいくつも用意されている施設もあったりして、なんと贅沢なことでしょう。朝6:00から夜遅くまでこんなあったかいお湯に浸かれるなんて……！
自然と湧いてくる笑顔と感謝の気持ち。今日一日を満足して終われるって最高じゃないか。
そんなふうに、「明日の未来」よりも「今日という日」に目がいくようになりました。
山形に刺激を求めない人たちが多いのではなくて、結局のところ私が目の前のものを見落としていたんですよね。
物足りないくらいがちょうどいい。
足りなくていいのだと、今の私もそう思います。
「ない」から「ある」に目を向けられた。「ある」を探すことができると思うんです。何もかもが揃っていたら、探す楽しみもない。それはときに退屈なのかもしれません。
「未来が決まっていない」から、「何かがある」と希望を持つことができます。
「今日の予定が決まっていない」から「今日、何かがある」と楽しみにすることができますよね！
「ない」けど「ある」。
今日はそんなお話でした。また来週！
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撮影・スタイリング・文／昼田祥子
構成／出原杏子
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