こんにちは、エディターの昼田です。

シャツ・パンツ/ロエフ

このシャツとパンツを買った時のことは今でも覚えています。当初シャツだけを買うつもりが、「お客様、ぜひともパンツも一緒に試してみてください」と、熱烈に試着を進めてくる店員さんでした。着てみたら、あらびっくり! シンプルなのに佇まいがあって、想像を超えた感動がありました。店員さんとふたりでロエフってすごいね、素敵だね、とひとしきり盛り上がったあと購入。その日荷物が多くて配送してもらったところ、店員さんの直筆メッセージまでついていました。

 

そう、商品には、誰からどのように買ったかというエピソードまで付随しているもの。オンラインだと自分だけで完結してしまうけれど、こんなふうに他人と体験を共有できるのがリアル店舗で買うことのよさだとしたら、私は、誰からどんなふうに買いたいか。その体験こそも「選びたい」と思っています。たとえ自分好みのものがあったとしても、不快な思いをしながら買ってしまえば、せっかくの商品もくすんで見えるもの。

そう、私は買うという行為において「最高の体験」がしたいのです。

 

だって私のクローゼットは、少数精鋭。そう簡単には入れませんよ。これぞ運命の服と選び抜く「最高の服」だからこそ、最高の体験でクローゼットにむかい入れたいのです。


ここまで書いてみて、ちょっと引かれたかもしれません。「なんとなくこれいっか」ではなく、私は「これがいい」と強い覚悟で買い物をしているのが伝わったでしょうか(笑)。

具体的に言うと、自社商品に熱狂している人から買い物をしたいのです。
それは話してみると分かります。

「これは着用するうちに毛玉がけっこうできます?」
「これってどんなアイテムと合わせたらいいですかね?」
「これとこれで迷っていて、どっちがいいと思います?」
なんて具合に私はよく話しかけるお客さんだと思います。

ファッションエディターとは言え、世の中にある全ての商品を知り尽くしているわけではありませんので、ぜひ教えていただきたい。また実際に着用している方の意見に勝るものはありませんので、知りたいのです。

自社商品について、あなたが感じていることを。

シャツ・パンツ/ロエフ

先日行ったトゥモローランドでは、毎シーズン気になっている定番ニットについて、実際のところ扱いやすさはどうなのか、同じようなハイゲージニットと比べてどうなのか聞いてみました。「お客様、正直なところ毛羽立ちしないとは言い切れません。〇〇のような使い方をするとかなりダメージがあるのですが、それを避けていただくと……」。なるほど、正直で嘘のない言葉、好感が持てるなぁ。だって、100%完璧な商品はこの世に存在しないと思ってますから。「こんな使い方もできて……、こんなときにあってよかったなと思うんですよ」と、実際に着ている人でしか分からないエピソードを聞いていると、本当にこの商品のことが好きなんだなと、こちらもパワーをもらえます。

先日行ったドゥーズィエムクラスでは、3枚のシャツで悩みました。どう思います? と質問してみたら「前立てがこうだと〇〇な印象になりますし、ボタンダウンの襟は〇〇な印象になって……」と、いろんな角度からご意見くださいました。さすがシャツが得意なブランドだからこそのマニアックな視点。勉強になるなぁと思いながら、こんな意見が言えるのはやっぱりご自身で着用しているからこそ、なんですよね。この方はおしゃれが好きなんだろうな。そんな仲間を発見すると嬉しくなります。


この仕事をしていると、服と向き合う時間がたくさんあります。

 

触っていると、服は無口だけどたくさんのことを教えてくれるなぁと思います。その服が一番きれいに見えるポーズや角度、シワの入り方……服と対話をしていると、はっきりと分かるようになります。ちょっとマニアックな話になってしまいました(笑)。

だからいつも思うのは、この服はこの店でどれほど触られてきたのだろうか。
そうやって愛された服を、愛している人から受け取りたい。バトンを渡してもらいたい。

たかが買い物。だけど、心通わすやりとりができたら最高ですよね。

 INFORMATION 
昼田祥子さんと一緒にクローゼット片付けをしたい方、大募集!

昼田さんのクローゼット片付け企画にご参加ご希望の方は、下記のフォームよりご応募ください。片付けの模様はミモレで記事に、可能であればミモレのYouTubeチャンネルで動画にさせていただきます。

・東京近郊にお住まいの方
・ご自宅での取材&撮影&記事掲載がOKの方(顔出しなし、匿名でも大丈夫です)
・週に数回、昼田さんとLINEでのやりとりがOKの方
・10月末〜11月頭にご自宅での撮影、11月末〜12月頭にショップでの撮影がOKの方(日程はご相談の上、決めさせていただきます)

応募する


応募締め切り:10月17日(火)23:59まで

・応募にはmi-mollet(ミモレ)の会員登録(無料)が必要です。
 

 
 

【昼田祥子さんの記事を読む】
第1回「ニット3枚、靴は3足あればいい。ミニマムクローゼットの中身とは?」>>

第2回「ミニマムクローゼットを維持する、こだわりのセルフケアアイテム5選」>>

第3回「ファッションエディターが洋服を長持ちさせるために使っている「洗剤」と「ハンガー」は?」>>

​第4回「冬は「ユニクロ」2枚とコートあればいい!ファッションエディターの結論とは」>>

第5回「ミニマムワードローブで作るON&OFFコーデを拝見!」>>

第6回「【最高気温0度ファッション】雪の日もゲレンデもOK「ベスト防寒アイテム5」」>>

第7回「【ユニクロニット】プチプラなのに買ったときよりも好きに。着回し術とお手入れ方法」>>

第8回「断捨離後の愛用パンツ。「ユニクロ」から「ZARA」に乗り替えた理由とは?【GWに何しよう】」>>

第9回「年齢を重ねたからこそ着たい「メンズ服」の取り入れ方【ファッションエディター昼田祥子さん】」>>

第10回「シャツなら”無印良品”。あえて「メンズ服」を選ぶおすすめブランドとは?」>>

第11回「無印、ユニクロ...メンズ服は何を選んで、どう着る?【ファッションエディター直伝!】 」>>

第12回「この夏に推す「Tシャツ&デニム」3選。シンプルなのに雰囲気のでる着こなしとは?」>>

第13回「【ユニクロ】ファッションエディター絶賛!「美シルエットで高見え」の新作パンツ着こなし4選」>>

第14回「シャツオタクのファッションエディターが「マディソンブルー」と「ヒトヨシ」の白シャツを愛する理由」>>

第15回「ファッションエディターが愛する名品「白シャツ」。きれいめに着こなす4つのコツ」>>

第16回「ファッションエディター厳選、スタイルアップできる人気ブランドの “きれいめパンツ”を着比べ!」>>

第17回「​美脚見えする「ニット&スウェットパンツ」をファッションエディターが着比べ!」>>

第18回「​​シャツマニアが厳選!一番使いやすい「羽織りシャツ」とは?」>>

第19回「「トップスはパンツと同系色」ルールで時短!おしゃれをラクにする4日間着回し」とは?」>>

第20回「雪の日でも寒くない!この冬買い足した防寒コートとインナーは?」>>

第21回「​“最高気温3度”の日に着たい、しっかり防寒&おしゃれ見えが叶うアイテムは?」>>

第22回「セール品は買わず「アイウェア」に投資する理由【ファッションエディターのお買い物術】」>>

第23回「「服は変えずにメガネだけ変える」ファッションエディター愛用の「アイウェア」をかけ比べ!」>>

第24回「【ユニクロ】きれいめに穿ける名品スウェットパンツを見つけました!」>>

第25回「「どうしても捨てられない服」にぶつかったときに試した究極の方法とは?【ファッションエディター体験記】」>>

第26回「【断捨離体験記②】捨てられないモノがある人は「超ラッキー」!」>>

第27回「モノを捨てる罪悪感から抜け出すには?【ファッションエディター体験記】」>>

第28回「「メンズシャツとパンツの女性」なりたいイメージを持ったら、断捨離できた【エディター体験記】」>>

第29回「​「ときめくもの」が分からないから、大事にしたのは「すっきり感」【ファッションエディター体験記】」>>

第30回「​トレンド好きのはずが、断捨離したら「全身ユニクロ」になった話【ファッションエディター体験記】」>>

第31回「​彼女は「マノロ」私は「ジーユー」。高い靴を買わなきゃおしゃれになれないなんて、誰が決めた?」>>

第32回「​「おしゃれじゃない自分」を惨めに思ったとき、実践したただ1つのこと【ファッションエディター体験記】」>>

第33回「「公園おしゃれ」なんて気にしない。一番地味で、ダサくてもいい!【ファッションエディター体験記】」>>

第34回「​服を買っていないのに、なぜか「おしゃれ」と褒められる“絶対法則”見つけました【ファッションエディター体験記】」>>

第35回「​​もっと「髪型」に頼っていい。服に飽きたら、髪型を変えればいいんです!【ファッションエディター体験記】」>>

第36回「おしゃれしたくない日があってもいい。「ときどきおしゃれな人」になろうと決めました【ファッションエディター体験記】」>>

第37回「靴はシーズン3足まで!服より前に「靴から捨てる」べき理由【ファッションエディター体験記】」>>

第38回「「何でも着こなせる人」になる必要はない。「シャツ」に特化しておしゃれの腕が上がる【ファッションエディター体験記】」>>

第39回「結婚・給料アップ...モノを手放し、すごい早さで人生を変えた友人の話【前編】」>>

第40回「​「私なんかが...」をやめて服を見直したら3日後に出会い、結婚へ【後編】」>>

第41回「​「片付けられない母親」から生まれた「片付けたい娘」。断捨離の敵は家族!【ファッションエディター体験記】」>>

第42回「自分軸とは「今の私が100点満点と思うこと」。自分にダメ出しするうちは「他人軸」【ファッションエディター体験記】」>>

第43回「​ルール不要。ただ「自分の心地よさ」に従うだけで、ストレスのないワードローブが手に入る【ファッションエディター体験記】」>>

第44回「​「服を減らしても、服を買い続ける私」でいい。自分がラクでいられる「呼吸できるワードローブ」」>>

第45回「​「偏ったワードローブ」が教えてくれた「完璧じゃない自分」を受け入れること」>>

第46回「「おしゃれ」「おしゃれじゃない」のラベリングに一喜一憂しなくていい【エディター昼田祥子さん】」>>

第47回「心変わりはいいサイン。「長く使えそうだから買う」が一切なくなった理由【エディター昼田祥子さん】」>>

第48回「勇気を出して「得意じゃない宣言」をしたら、すごくラクになった話【エディター昼田祥子さん】」>>

第49回​「モノは生きている」と断言するに至った、信じられないような話【エディター昼田祥子さん】」>>

第50回​「1900円で失敗する人は19000円でも失敗するから、ユニクロは一番手を抜けない相手【エディター昼田祥子さん】」>>

第51回「人生最大の断捨離。家・仕事を手放したら何が起こった!?【エディター昼田祥子さん】」>>

第52回「何を着ても自信がなかった私を変えたのは、「日々の選択」【エディター昼田祥子さん】」>>

第53回「​意外と見落としがちな「質感」という「おしゃれの絶対法則」【エディター昼田祥子さん】」>>


第54回「断捨離のゴール。「服なんてどうでもいい! 」が私をラクにしてくれました【エディター昼田祥子さん】」>>

第55回「役目を与えた服は、必ず果たしてくれる。洋服を使って人生を変える方法【エディター昼田祥子さん】」>>

第56回​「実体験で分かった「願いを叶えてくれる服」は確実に存在する【エディター昼田祥子さん】」>>

第57回​「普段行かない店で出会う「背伸びする服」がもたらす効果【エディター昼田祥子さん】」>>

第58回​​「”変わりたい”はクローゼットに現れている。小さな違和感を見逃さないように【エディター昼田祥子さん】」>>


第59回​「​​トレンドは「刺激物」。中毒だった私が「小さな満足」に気がつくまで【エディター昼田祥子さん】」>>

第60回​「​​​「私なんかが…」はもう卒業!感じたことに価値がある【エディター昼田祥子さん】」>>

第61回「捨てることで豊かになる。断捨離をサクサク進めたいときに読みたい本3選【エディター昼田祥子さん】」>>

第62回「もう絶対浮気しない。極寒対策インナーはメリノウール一択!【エディター昼田祥子さん】」>>

第63回「いい服とはハイブランドの服!? 5年かけて出した結論【エディター昼田祥子さん】」>>

第64回「クローゼットに棲む魔物。捨てられないメカニズムを解明【エディター昼田祥子さん】」>>

第65回「どんな自分も全肯定することから「自分らしさ」は作られる【エディター昼田祥子さん】」>>

第66回「​似合わなくてもいい。大事なのは“しっくりくる”こと【エディター昼田祥子さん】」>>

第67回「「服が減るとワンパターンになるかも…」不安を感じたときの対処法【エディター昼田祥子さん】」>>

第68回「「収納に頭を悩ますほど、モノを持ちたくない」が基本【エディター昼田さん流・子ども服収納法】」>>

第69回「彼からもらった「好みじゃないもの」が捨てられないとき、どうする?【エディター昼田祥子さんが回答!】」>>

第70回「ミニマムクローゼットにするには努力と気合が必要?【エディター昼田祥子さんが回答】」>>

第71回「「ダサい我が子」が教えてくれた、洋服とは競うものではないということ【エディター昼田祥子さん】」>>

第72回「クリーニングに出さないのは洋服のためじゃなく、自分を大事にしたいから【エディター昼田祥子さん】」>>

第73回「「ありがとう」が言えなかった私が、一瞬で「感謝体質」に変わった出来事【エディター昼田祥子さん】」>>

第74回「収入が半分以下になってもやりたかったこと。人生にはお金で買えないものがある【エディター昼田祥子さん】」>>

第75回「クローゼットが瞑想ルームに!? 「洋服があるから幸せ」からの脱却【エディター昼田祥子さん】」>>

第76回「変わりたいなら洋服から。「キャラと違う服」が人生を変える!【エディター昼田祥子さん】」>>

第77回「断捨離で「いい人」を卒業したら、長年の不調が消えた話【エディター昼田祥子さん】」>>

第77回「あえて買った「まだ着られる服」を手放すための1枚。クローゼットは変えられる!」>>

第78回「部屋着兼パジャマは1着、下着3セット。少ないけど困っていません【エディター昼田祥子さん】」>>

第79回「「スタイルのある人」を手放したら、スタイルのある人になってしまった(前編)【エディター昼田祥子さん】」>>

第80回「「そもそも私はダサい」と開き直ったら「スタイルのある人」になってしまった(後編)【エディター昼田祥子さん】」>>

第81回「​「いろいろな洋服が着たい」は誰のため?他人のためのおしゃれを止めました【エディター昼田祥子さん】」>>

第82回「旅も荷造りも、クローゼットも一緒。「自分がどうありたいか」を決めるのが最初【エディター昼田祥子さん】」>>

第83回「旅の荷づくりは「靴」を最初に決めるとスムーズにいく! 【エディター昼田祥子さん】」>>

第84回「努力が足りないんじゃない。バッグが教えてくれた“本当の私”【エディター昼田祥子さん】」>>

第85回「ラッシュガードを普段着に。洋服の使い方は着る人の自由!【エディター昼田祥子さん】」>>

第86回​「ない」って最高!「持ってない」から、楽しさも希望もあることに気がついた【エディター昼田祥子さん】」>>

第87回「服ストレスがなくならないのはなぜ!? 洋服と人の「いい関係」「悪い関係」を分析!【エディター昼田祥子さん】」>>

第88回「事故やアクシデント! 「愛されていないモノ」がもたらす悲劇の実話【エディター昼田祥子さん】」>>

第89回​「3年間「ワントーンコーデ」を極めてわかったこと【エディター昼田祥子さん】」>>

第90回​「服を売るならタイミングが命!「メルカリ」で出品するときに死守した2つのこと【エディター昼田祥子さん】」>>

第91回​「小さな不快を無視しない!「ありたい自分」を定めることの大切さ【エディター昼田祥子さん】」>>

第92回​「業者も驚くモノの量!想像以上にしんどい、実家の断捨離【エディター昼田祥子さん】」>>

第93回​「5度目のがんで闘病中の父親にかけた言葉は、「本気でモノを捨てて欲しい」【エディター昼田祥子さん】」>>

第94回「結局、親が生きていても片づけは子供の仕事? 実家の断捨離で気がついたこと【エディター昼田祥子さん】」>>