新刊『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』を発売された昼田祥子さんがカウンセリングを行う「クローゼット片付け企画」にご応募くださった菊池絵里奈さん(40代・ヨガインストラクター)の服捨てドキュメント、いよいよ完結編です!

「服捨てドキュメント〜菊池絵里奈さんの場合④」


夫、息子の3人家族、ご実家の薬局で働きながら、ヨガインストラクターとしても活躍する菊池絵里奈さん。これまで洋服500着以上、ベッドやチェストも手放し、前回は1週間同じ服を着るミッションを行い、その後も“服捨て”を進めていただきました。


ヨガウェアのフリマを開催したら、
大好きな「ルルレモン」も気持ちよく手放せた!

劇的に片付いたクローゼットの「ビフォーアフター」。500着の服を手放したら、服の買い方も変わった【読者の服捨てドキュメント】_img0
 

お仕事柄、たくさん所有していたヨガウェアも、これを機に数を減らすことにした菊池さん。そこでスタジオの生徒さんに向けて、ヨガウェアのフリーマーケットを開催することに。愛用ブランドの「ルルレモン」は2000円均一に、その他は1000円均一にしたところ、ほとんど売り切れたそう!

 

「たくさん持っていたヨガウェアも、これを機に数を減らしたいなと思って。ルルレモンはレギンスで1万円以上するヨガウェアのなかでは高めのブランドなので、なかなか手放せませんでした。でも今回フリマをやってみたら、ルルレモンを試してみたかったという生徒さんが多くてすごく喜んでくれました。ルルレモンの良さに気づいてもらう良い機会になったし、トルソーに着せた上下で買ってもらえたり、さながらバーゲン会場みたいで楽しかったです(笑)。生徒さんにも、ヨガマットなどいらないものを持ってきてもらって、誰かの不要なものを別の人に譲る機会が出来たので、またやりたいなと思っています」

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この写真を送ってもらったとき、これは完売するな、と思いました。それはルルレモンが人気だから、ではなくて、ショップみたいに商品がきれいに並べてあり、服が喜んでいる状態なのが分かったからです。フリマなら段ボールに入れたり、あるいは床に並べたりしてどうぞ~みたいなやり方もあったでしょうけれど、菊池さんがどういう気持ちで服を送り出そうとしているのかが分かります。そんなふうに愛を持って次の人にバトンタッチできたとき、いいエネルギーが回るんですよね! 売上金だけでなく、お金では買えないもの(生徒さんに喜んでもらうことや今度はこれやってみようというアイデアなど)もたくさん受け取ることができます。



最後に修了式を行い、今回ご参加いただいた感想をうかがいました。

昼田さん(以下昼田)「菊池さん、本当にお疲れ様でした! 今回の企画に参加した感想を聞かせてください」

菊池さん(以下菊池)「もうすごくスッキリしました!! 減らしている最中は、昼田さんの言葉にホントかな? 私もそうなれるかな? と、未知の境地に半信半疑な気持ちもありました。ですが、洋服を色々買いたくなるということは、変わりたいという自分のサイン。本当に変わりたい、洋服に振り回されないようになりたいのなら、捨てるのみです! と、言ってくださったことを、捨て作業中に何度も反芻しました」

昼田「菊池さんは、元々洋服をコレクションしておきたい、“私のもの”と囲っておきたいという気持ちが強かったとお話されてましたが、振り返ってどうしてだったと思いますか?」

菊池「自分に自信がなかったからだと思います。人気ブランドの服を着ることで、ブランドイメージにすがって頼っていたんですよね。だから、洋服を捨てたら私には何もなくなるんじゃないかという怖さがありました。でも、思い切って服捨てして1歩飛び越えると、全部“思い込み”だったんだと気づけました!」

昼田「そうそう! ご自身で体感することが一番大事なことです! クローゼットがすっきりしてきて、新たな変化や気づきはありましたか?」

菊池クローゼットに余白があることの気持ちよさに気づくことができて、買い物の仕方も変わりました。昔はお店で試着して、その場で“可愛い!” と気分が上がったらすぐに買っていました。でも先日、お店のトルソーが着ていた服が可愛くて試着してみたら、ちょっと袖丈が短いし、クローゼットに押し込めるのがいやだな、と感じて買うのを思いとどまることができました。一緒にいた夫からも変わったね、と言われました(笑)」

昼田「すごい、前進してますね! 私も服捨て前は、なんとなくいいものがあったら買う、みたいなテキトーな服の買い方をしていたなと思います。でもこうしてご自身のなかで指標ができると、洋服の買い方も、洋服との付き合い方も変わってきますよね」

菊池「はい、とても変わりました。服捨て中、着てないけど好きな服はやっぱりクローゼットに戻したくなる……と弱音を吐いた時や、チェストを手放してクローゼットがリバウンドしてしまった時、洋服たちが呼吸できなくて苦しそうですね、と言われてハッとしたんです。

陽の光に当たることがないような洋服たちは、いくら好きでも手放して、次に着てくださる方のところへ繋げたいと思えたのも、たくさん手放した経験があったからこそです。ヨガ服フリマは、買ってくださったみなさんが、めちゃくちゃヘビロテで着てレッスンに来てくださるので、毎回嬉しい気持ちになっています」

昼田「これからのクローゼットについて、何か不安に思っていることはありますか?」

菊池「やっぱり買い物が好きなので、素敵なショップのディスプレイを見ると手に取ってみたくなるし、また洋服に乗っ取られてしまうのでは、昔の私に戻ってしまうのでは、という不安も少しあります」

昼田「きっと次は、“買ってはいけない”という思い込みが出てくるかも。よく断捨離をすると、枚数を増やしてはいけないという強迫観念がうまれて、身動きが取れなくなる人って多いんです。でもそれは“買ってもいい”にしてください。最初は罪悪感が生まれるかもしれないけど、今までとは違う買い方が出来るし、手放し方も知っているから大丈夫ですよ」

菊池「ありがとうございます! 今回の企画で昼田さんに背中を押してもらえて、“捨てる”ことで前に進めるという経験ができたので、もう戻らないようにしたいです! 」


新しいコートで、
“買って満足”から卒業できた!

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「昼田さんとのお買い物で試着してワクワクしたサカイのコート、その後やっぱり欲しくて納得して購入しました。昔の私なら買って満足してしまうことも多かったけれど、これはもう毎日着ています! ちゃんと着ているから、他のものが欲しい気持ちが薄れているし、以前より1着と濃密に付き合えている気がします。

そしてこのサカイさんを大事にしなよ! と言ってるかのように、コートを買ってからメルカリで23点(コート3着含む)が怒涛に売れて、旅立っていきました。」

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高い服だから大切に使う、ではなくて、自分が変わらなければ高い服を買ったところで付き合い方は一緒なのです。サカイだけでなく大好きなブランドの服も、昔の菊池さんと今とでは、楽しみ方も選び方も全く違う視点になっていると思います。



菊池さんのクローゼット
ビフォーアフターがこちら!


BEFORE

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ラックが壊れそうなほど洋服がぎゅうぎゅう、“満員電車”状態のクローゼットが……
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AFTER

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ハンガー掛けの服はアイテムごとにきれいに並べられ、ラックの上もかなりスッキリしています。愛猫のタロちゃんも入れる、余白のあるクローゼットに大変身!
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コートラックもさらにすっきり!

「クローゼットと自分が同期し始めると、眺めていたくなる大好きなクローゼットになります、と昼田さんがおっしゃっていたことが、今ならよーーーくわかります! 朝起きて、あー、ここから今日は何を選ぼうってワクワクしています。コートラックから選ぶ事も楽しいです。今も少しづつ量を減らしているので、納得できる状態に整ったらかっこいいハンガーを買いたいなと思っています! 」

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服捨てを始めたときから比べると、まるで別物! 短期間でここまで変化できたのは「こうなりたい!」というビジョンと強い意志があったから。本当にお疲れ様でした! クローゼットを見て朝からワクワクする。私もいまだに続いています♡ 最高の気分で朝をスタートできるっていいですよね。




クローゼットもご自身もどんどん進化を続ける菊池さん。最近は「夫も趣味のレコードを捨て始めたり、母も服を整理したり、息子もポケモンカードをきれいに陳列して惚れ惚れしています(笑)。きっと私がクローゼットをきれいにして眺めているのを見ているんでしょうね」とご家族にも波及しているそう! 今後もいろいろな変化が起こりそうですね! 


菊池さんだけでなく、誰でも始められる昼田さんの服捨てメソッド、詳しくは昼田さんの新刊『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』を読んでみてくださいね。
 

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<新刊紹介>
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』

著:昼田祥子
定価:¥1540(税込)
講談社

Amazonはこちら
楽天ブックスはこちら

クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに向き合い、手放していけたとき、人生はすごい速さで自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだファッション雑誌編集者の人生を変えた「服捨て」体験と、誰でもできるその方法を伝えます。 


取材・文/出原杏子
 

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